「瑠璃色(るりいろ)」ってどんな色?色名の由来も紹介

瑠璃色の由来

私たちが暮らす世界は、たくさんの色彩にあふれています。

色には「ピンク」や「オレンジ」など、英語での呼び方が定着しているものが多いです。しかし、日本の伝統色にはうつくしい日本語の呼び名があることをご存じでしょうか?

この記事では、日本の伝統色の一つである「瑠璃色(るりいろ)」について、色名の由来などを解説します。

瑠璃色とはどんな色?

瑠璃色(るりいろ)とは、紫みを帯びた濃い青色を指します。落ち着きのある深い青色は、まるで深海のように幻想的な雰囲気を感じさせます。

また、オオルリやルリビタキなど、瑠璃色をした鳥も有名です。

瑠璃色の色名の由来とは?

瑠璃色の色名は、「須弥山(しゅみさん)」で採れるとされる宝玉(瑠璃)に由来します。須弥山とは、仏教の宇宙観において、世界の中心にそびえると考えられている聖なる山のこと。

瑠璃は仏教の七宝の一つで、瑠璃に由来を持つ瑠璃色も神聖な色として扱われてきました。

瑠璃色のカラーコード

瑠璃色に明確に規定されたカラーコードはありませんが、「#1e50a2」「#3451a4」などが瑠璃色を表すカラーコードとされています。

瑠璃色を英語でいうと?

瑠璃色の洋名は「ラピスラズリ」です。

ラピスラズリは、パワーストーンやジュエリーでおなじみの鉱物です。ラピスラズリを使った青色の顔料は「ウルトラマリン」として知られています。

瑠璃色に似ている色は?

瑠璃色に似た色としては、濃い青系統の色である以下が挙げられます。

  • 瑠璃紺(るりこん)
  • 紺青(こんじょう)
  • 濃藍(こいあい)
  • 青紫(あおむらさき)

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