あの偉人の誕生日が由来?4月8日は「指圧の日」

「指圧」という言葉を聞いたことがあったり、施術を受けたことがあったりしても、その歴史や、実際にどんなものか知っている方は少ないかもしれません。

この記事では、4月8日に制定されている「指圧の日」について紹介します。奥深い指圧の世界をのぞいてみませんか?

4月8日は「指圧の日」

4月8日の「指圧の日」は、一般社団法人日本指圧協会が制定した記念日です。正しい指圧を普及し、人々の健康に貢献するのが目的とされています。

なぜこの日になったかというと、4月8日はお釈迦(しゃか)様の生誕日のため。お釈迦様の慈悲の心は、指圧の母心にも通じるものがあるということからきているのです。

昭和期の指圧師であり、日本指圧協会会長を務めた浪越徳次郎氏は、「指圧の心は母ごころ押せば生命の泉湧く」という奥深い言葉を残しています。

また「指」「圧」の語呂が、「4」「8」と似ているという理由もあるそうです。

指圧師になるなら必須の「あん摩マッサージ指圧師免許」とは

指圧に興味が出てきて、もしも「自分もその道に進みたい」と思ったら重要なのが、国家試験である「あん摩マッサージ指圧師国家試験」。指圧師として働くには、この試験に合格して免許を取得する必要があります。

なお「按摩(あんま)」は、中国から日本に伝わったとされる手技療法で、指圧はこれに柔道の養生法や、アメリカ由来の理論・主義が取り入れられたものといわれています。

試験の受験資格を得るには、文部科学大臣の認定した学校、または厚生労働大臣の認定した養成施設で3年以上の勉強をするといった条件があります。

試験科目は、医学史を除く医療概論や解剖学、リハビリテーション医学、東洋医学概論・経絡経穴概論などで、筆記試験にて行われます。目の不自由な方は、点字や試験問題の読み上げなどの方法による受験が認められています。

2024年2月24日に実施された、第32回あん摩マッサージ指圧師国家試験の合格率は84%でした。免許を取得すると医療業界はもちろん、スポーツや美容の他、ニーズの高まっている介護業界など、多方面に活躍の場があるでしょう。