TOEICの勉強法を徹底解説|スコア別・目的別の学習戦略【2026年最新】

【TOEICの勉強法】スコア別のおすすめ方法

「TOEICを受けてみようと思っているけれど、勉強法がよく分からない」「いいスコアを取るには、どう対策すればいいんだろう」そんなふうに迷っている人は多いでしょう。

この記事では、TOEIC(トーイック)のおすすめの勉強法をスコア別に紹介します。リスニング・リーディングの両方に対応した基本的な勉強法や、効率よく勉強するためのポイントについてもまとめています。あわせて、スコア別の必要学習時間やPart別の攻略法、大学生・社会人それぞれの学習プランも載せました。

この記事を参考にして勉強を進め、目標スコアの達成を目指しましょう。

TOEICとは?試験の基本情報

TOEICがどんなテストなのか、勉強法の前に押さえておきましょう。試験の形式やスコアの意味が分かると、対策の優先順位もつけやすくなります。

TOEIC L&Rテストの概要

「TOEIC Program」とは、知識・教養としての英語力ではなく、日常生活やビジネスにおける「生きた英語」の力を測定する、世界共通のテストです。アメリカの非営利テスト開発機関であるETSが開発し、日本での実施・運営は一般社団法人・国際ビジネスコミュニケーション協会が行っています。

通常「TOEIC」と言われる時には、「TOEIC Program」の中の「TOEIC Listening & Reading Test」を指すのが一般的です。このテストは、リスニング(約45分間、100問)とリーディング(75分間、100問)で構成され、形式はマークシート方式、スコアは10~990点の5点刻みで表示されます。

出題されるのは、学術的な専門用語や文学表現ではなく、オフィスでの会話やメール、会議の資料、広告といった実際のビジネスシーンが中心です。

約120分のあいだ大量の音声と文字をさばき続ける試験なので、「情報処理のスピードと正確さ」がそのままスコアに出ます。英語を日本語に訳さず、英語のまま理解する力を鍛えるのが近道です。

項目 内容
試験時間 約120分(リスニング約45分/リーディング75分)
問題数 合計200問(リスニング100問/リーディング100問)
判定方式 10〜990点(5点刻み)
スコア範囲 合否ではなくスコアで評価

スコアの目安と英語力レベル

TOEICのスコアは、合格・不合格ではなく「どんな場面でどこまで英語を使えるか」の目安として読むと分かりやすいです。

以下に、スコアごとの具体的な英語能力の目安を記載します。目標設定の参考にしてみましょう。

  • 400~495点:ゆっくり話してもらえば、近隣の場所への道順を理解できる。簡単なはがきや案内用看板、交通機関の時刻表を見て理解できる。
  • 500~595点:自己紹介の文章を読んで、相手の人となりが分かる。自分宛ての仕事上のメモを読んで理解できる。
  • 600~695点:英字新聞に書かれていることが分かる。会議のアジェンダ、自社製品のカタログ・パンフレットを読んで理解できる。
  • 700~795点:空港のアナウンスや、入国管理官からの質問を聞いて理解できる。会議のレジュメやプレゼン資料、業務レポートを理解できる。
  • 800~895点:専門分野のビジネスプレゼンの内容を聞き取れる。政治・経済などのニュース誌を読んで理解できる。
  • 900~990点:テレビニュースや専門分野の講義、議論を聞いて理解できる。質疑応答まで対応可能。

履歴書に書いてアピールできる目安は600点以上、グローバル企業の応募要件では730〜800点あたりが多い、と覚えておくと目標を決めやすくなります。

出典:TOEIC Listening & Reading Testとは|IIBC
出典:テストの形式と構成|TOEIC Listening & Reading Test|IIBC
出典:TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表|IIBC
参考:
The CEFR Levels|Council of Europe

TOEICを勉強するメリット

TOEICのスコアが効いてくる場面は、大学生と社会人で少し違います。

就職活動での評価(大学生向け)

大学生がTOEICを受ける一番のメリットは、就活で英語力を客観的な数字で見せられることです。

新卒採用はポテンシャル重視と言われますが、その素養を数字で示せる物差しは意外と少ないです。履歴書に600点以上と書ければ、基本的なビジネス英語ができる証明になりますし、計画的に努力できる人だという印象にもつながります。

海外売上の大きいメーカーや商社、外資、IT系では、エントリーの時点で730点や800点を条件にしているところも珍しくありません。

転職・昇進・年収アップ(社会人向け)

社会人の場合は、昇進・転職・海外赴任のときに役立ちます。

IIBCの調査では、企業の約4割が「今後、採用や配属で一定の英語力を求めるようになる」と答えています。

係長で600点、課長で700点、部長クラスで800点というふうに、役職ごとのスコア基準を設けている会社も増えてきました。基準に届かないだけで昇進の話が止まることもあります。

海外赴任の候補者選びでも、TOEICのスコアはいちばん分かりやすい判断材料です。

出典:Part1「Ⅰ.企業・団体における英語の位置づけ」の調査結果|IIBC

勉強を始める前にやるべき3つの準備

いきなり単語帳を開く前に、3つだけ土台を整えておくと、その後の伸びが変わります。

ステップ1:現在のスコアを把握する

まずは、自分の現在の英語レベルを知るところから始めましょう。過去問や本番形式の演習問題を解いて自己採点をすれば、現時点でのスコアレベルが分かります。

問題を解く時は、本番と同じ時間で解いてみてください。また、分からない場合は適当にマークすると偶然に正解してしまう可能性があるため、未回答にしておくといいでしょう。さらに、苦手だと感じた分野や、問題の傾向も把握しておくといいでしょう。

ステップ2:目標スコアと達成期限を決める

今の自分の英語レベルが分かったら、それよりやや高めのレベルで目標スコアを設定しましょう。

一足飛びに高得点を狙ったり、目標があいまいなまま勉強を進めたりすると、途中で挫折するおそれがあります。現在の英語力を踏まえ、無理なく目指せる少し背伸びした目標を設定することをおすすめします。

あわせて受験日も決めてしまいましょう。TOEICの試験は、毎月1~2日程度実施されています。勉強時間をしっかりと取れるよう、2~3カ月ほど先の試験日を選択しましょう。

申し込みの締め切り日は試験日の約40日前です。スコアが確認できるのは、試験日の17日後からです。提出期限がある人は、逆算して早めに申し込んでおくと安心です。

ステップ3:必要な勉強時間を逆算してスケジュールを組む

現在地と目標が決まったら、あとは必要な勉強時間を逆算して予定に落とすだけ。たとえば試験まで90日、必要な学習が180時間なら、1日2時間が目安になります。

目標スコアまでに必要な勉強時間の目安

TOEICを受けるにあたり「結局、何時間やればいいの?」と、誰もが最初に気になるところです。一般的に、TOEICスコアを100点アップさせるためには、だいたい200〜300時間必要と言われています。

スコア帯別の必要学習時間一覧

下の表は、今のスコア(縦)から目標スコア(横)に届くまでに必要な学習時間の目安をまとめました。表中の数値の単位は「時間」です。あくまで平均的な学習効率を前提とした概算として見てください。

現在↓ /
目標→
(単位:
時間)
400点 500点 600点 700点 800点 900点
300点 200 425 700 950 1225 1550
400点 - 225 450 700 950 1250
500点 - - 225 450 700 950
600点 - - - 225 500 750
700点 - - - - 275 525
800点 - - - - - 275

1日あたりの勉強時間と達成期間のシミュレーション

同じ200点アップでも、1日にどれだけ時間を取れるかで期間は大きく変わります。実際にどのくらいの期間が必要になるのか、1日1時間と2時間のケースでシミュレーションしてみましょう。

目標 必要時間 1日1時間なら 1日2時間なら
400→600点 約450時間 約15ヶ月 約7.5ヶ月
500→700点 約450時間 約15ヶ月 約7.5ヶ月
600→800点 約500時間 約17ヶ月 約8.5ヶ月

1日1時間だと、200点上げるのに1年以上かかってしまいます。短期で決めたいなら、1日2時間を確保して半年以内に勝負をつけるのが現実的です。毎日コツコツのほうが、週末にまとめてやるより伸びます。

出典:三枝幸夫「Prediction of English Proficiency Progress」『武蔵野英米文学』第18号, pp.165-185, 1985年|国立国会図書館サーチ

TOEICの基本的な勉強法【5つの柱】

TOEICの基本的な勉強方法

ここからは、どのスコア帯にも共通する基本のTOEICの勉強法を紹介します。

【単語】TOEIC頻出単語の効率的な覚え方

TOEICの勉強で欠かせないのは、語彙力の強化です。知らない単語は読むことも聞き取ることもできませんので、まずは頻出単語から押さえましょう。

TOEICでよく出る単語が収録された単語集などを活用して、1日10~20語を目安に少しずつ覚えていくのがおすすめです。単語アプリを使い、クイズ形式で覚えるのも効果的でしょう。空いた時間に少しずつ単語学習に取り組んで、語彙を増やしていってください。

TOEICはマークシート方式なので、スペルを書けるようにする必要はありません。「音」と「意味」のセットだけ覚えれば十分です。

【文法】スコアに直結する文法の攻略法

TOEICの勉強では、文法をマスターすることも欠かせません。TOEICでは、文法を直接問われる問題もありますし、長文問題でも文章全体の意味を正確にとらえるには、文型をはじめとした文法の知識が重要です。

文法の基礎が丁寧に解説された参考書などを使い、中学~高校レベルの基本的な文法をしっかりと身につけましょう。

特にPart 5の穴埋めは、文全体を訳さなくても前後の形だけで即答できる問題が多いところです。基礎文法を固めるほど、ここで時間を節約できます。

【リスニング】シャドーイング・ディクテーションの実践手順

リスニングが苦手な方もいるかもしれませんが、TOEICはリスニング・リーディングともに495点満点のため、高得点を目指すにはリスニング対策が必須です。

シャドーイングとは、英語を聞きながら追いかけるように発音する勉強法です。聞こえた英文を自分で正しく発音できる時は、単語の発音と意味が頭の中で結び付いている場合が多いもの。この状態を目指し、英文を繰り返し聞いて耳を英語に慣れさせましょう。

ディクテーションとは、英語を聞きながら文字を書き起こす勉強法です。リスニング力を鍛えられるのはもちろん、聞き取れなかった部分から自分の理解不足にも気づけるので、語彙や文法の定着度を確認するのにも役立ちます。

逆に、ただ聞き流すだけのリスニングはほとんど効果がありません。「書き取る」「声に出す」のどちらかを必ずセットにしてください。

【リーディング】速読力を鍛えるトレーニング法

TOEICのリーディングでは、75分間で100問も解く必要があり、1問に時間をかけすぎると最後まで解答できないおそれがあります。

そのため、TOEICのリーディング対策では、英文を早く正確に読み取る力を養うことが重要です。頻出単語や文法をしっかりと覚え、文章を見た瞬間に意味が浮かぶようになることを目指しましょう。

勉強中に分からない単語や文法が出てきたら、面倒でもその都度意味を確認するのがおすすめです。着実に知識を蓄えていくことで、英文を読むスピードと理解力の向上につながります。

読むときは、英語を語順のまま頭から意味の塊で追う「スラッシュ・リーディング」を意識すると、戻り読みが減ってスピードが上がります。

【実践演習】過去問・公式問題集の効果的な使い方

過去問や本番形式の問題集を試験と同じ時間設定で解き、TOEICのテスト形式に慣れておくことも大切です。

どんなに英語力が身についても、問題の形式に慣れていなければ実力を発揮できない可能性があります。また、TOEICの問題用紙は解答方法の指示を含めてすべて英語で書かれており、不慣れなまま本番を迎えると戸惑ってしまうおそれもあります。

実践練習を何度も行えば、集中力の保ち方や、時間配分の仕方、問題を解く順番などについても、自分に合った方法が見えてくるでしょう。

解いたら解きっぱなしにせず、間違えた理由(単語不足か、時間不足か、勘違いか)まで分析するのが伸びる人のやり方です。

【目標スコア別】TOEICの勉強法

TOEICの目標スコアによって、力を入れるべきポイントは変わります。スコア帯ごとに見ていきましょう。

600点を目指す勉強法(初心者〜初級者)

TOEIC600点は、英語中級者レベルのスコアです。600点を突破すれば、就職活動や昇進試験などで英語力をアピールできるようになる上、TOEICの平均点も約600点なので、初めて受験する人が目標としやすいスコアだと言えるでしょう。

TOEIC600点を目指す上で大切なのは、英語の基礎力をしっかりと固めることです。中級者向けの単語集などで頻出単語や重要単語を覚え、語彙力を高めましょう。文法については、少なくとも中学レベルの内容をマスターすることを目指します。

リスニングは比較的伸びやすいので、まずPart 1・2を得点源にして、リスニングで300〜350点を狙うのが近道です。

700点を目指す勉強法(中級者)

英語中上級レベルのスコアであるTOEIC700点を目指すには、語彙力をさらに強化することが重要です。頻出単語を、関連語や例文、発音、アクセントと一緒に覚えていくとよいでしょう。

文法は、高校レベルの内容をマスターすることを目標にします。前置詞・副詞・接続詞といった品詞の理解も深めると、文法問題で点を取りやすくなるのでおすすめです。

700点を目指すには、1問でも多く解いて得点につなげる必要があります。読むスピードを上げるため、制限時間を決めて英語の記事などを読む練習を日常的に行いましょう。過去問や模試を積極的に活用し、時間配分を意識しながら全問解答を目指す練習を重ねることも重要です。

800点を目指す勉強法(中上級者)

英語上級レベルのTOEIC800点を目指すには、苦手分野をなくすことが大事です。得意分野だけでは高得点を狙いにくいので、どの分野でも安定的に正解できるよう、間違えやすいところは繰り返し問題演習をして、しっかりと苦手をつぶしていきましょう。

また、TOEIC800点を目指すには語彙のさらなる強化が求められます。大学受験で必要な英単語数が約5,000語であるのに対し、TOEIC800点を取るには約8,000語も必要です。800点を目指す人向けの単語集やアプリなどを活用し、コツコツ覚えていきましょう。

そして、読解のスピードアップも重要です。最後まで解答できるよう、日頃からたくさんの英文を読んで英語に慣れるとともに、時間を計りながら問題を速く解く練習をしましょう。

900点以上を目指す勉強法(上級者)

英語最上級レベルで、受験者全体の約4%しか到達できないTOEIC900点を目指すには、少しでも苦手な分野を徹底的につぶすことが肝心です。得点を逃しがちな分野や解くのに時間がかかる分野のほか、手こずりやすいひっかけ問題なども、繰り返し解いて慣れるようにします。

TOEIC900点を取るのに必要な単語数は、10,000語以上です。分からない単語が1つでもあると読解のスピードや正答率が落ちるので、英語最上級者向けの単語集を使い効率よく覚えることをおすすめします。

そして、全体的に問題を解くスピードを上げて見直しの時間を作り、ケアレスミスを減らして高得点につなげていきましょう。

【Part別】TOEIC攻略のコツ

TOEICはPartごとに問われる力が違うので、Part別の作戦を持っておくとスコアが安定します。全体像を一覧にまとめました。

セクション Part 問題形式 問題数 推奨時間 攻略の核
リスニング Part 1 写真描写 6問 音声に従う 消去法+頻出表現の暗記
リスニング Part 2 応答問題 25問 音声に従う 冒頭の疑問詞に集中/ひっかけ対策
リスニング Part 3 会話問題 39問 音声に従う 設問の先読み
リスニング Part 4 説明文問題 30問 音声に従う 設問の先読み
リーディング Part 5 短文穴埋め 30問 約10分 品詞問題は5秒で/語彙は文脈で
リーディング Part 6 長文穴埋め 16問 約8分 文挿入問題/接続詞に注目
リーディング Part 7 読解問題 54問 約57分 設問の先読み/本文のインデックス化で

リスニングセクション(Part 1〜4)の攻略ポイント

音声は一度しか流れないので、設問を先読みして待ち構えるのが基本です。

Part 1・2は冒頭の疑問詞を逃さないことが重要です。最初の数語を正確に取れれば、後半が曖昧でも正解にたどり着けます。

Part 3・4は、音声が始まる前に「何が問われているか(場所・職業・次の行動など)」を頭に入れてから聴くと、必要な情報を狙い撃ちできます。

リーディングセクション(Part 5〜7)の攻略ポイント

リーディング最大の敵は時間切れです。Part 5(約10分)→ Part 6(約8分)→ Part 7(約57分)という前傾の配分が目安です。

Part 5は品詞問題を5秒で片づけ、迷う語彙問題は深追いせず次へ行きましょう。Part 7は複数文書の問題で全部を覚えようとせず、「どこに何が書いてあったか」だけ頭に地図を作って、必要なときに戻るのがコツです。

出典:テストの形式と構成|TOEIC Listening & Reading Test|IIBC

【タイプ別】大学生・社会人のTOEIC勉強法

TOEICの大学生・社会人向けの勉強方法

学業や仕事と並行してTOEICに取り組む大学生・社会人に向けて、それぞれのおすすめを紹介します。

大学生向け学習プラン

大学生がTOEICの目標スコアの達成を目指すには、勉強を後回しにせず、決まった時間に勉強をする習慣をつけることが重要でしょう。

中には、比較的時間に余裕があるために「後でやればいいや」と思ってしまう大学生もいるかもしれません。ですが、先延ばしが癖になってしまうと十分な準備ができなくなるので、毎日必ず勉強するようにしましょう。

時間があることを利用し、海外ドラマを英語音声+英語字幕で見るなどして、楽しみながら英語に慣れるのもおすすめ。その際、聞き流したりストーリーばかりに熱中したりしては意味が薄れますので、「英語を理解しよう」という意識が大切です。

社会人向け学習プラン

社会人がTOEICの勉強をする上では、スキマ時間を有効活用することが鍵となります。

社会人プランで特に意識したいのは、平日と休日の役割分担です。平日にはスキマ時間中心の勉強を行う一方で、休日には本番と同じ時間設定で過去問を解くなど、まとまった時間が必要な勉強に優先的に取り組むとよいでしょう。こう切り分けると、限られた時間でも演習量を確保できます。

短期集中(3カ月)で結果を出すプラン

昇進試験や転職で「3カ月で上げたい」という人は、月ごとにやることを絞る集中プランが効きます。全範囲を均等にやるより、伸びやすいところに寄せるのがコツです。

期間 フェーズ 主な学習内容
1カ月目 基礎固め 単語の高速周回/品詞・時制など基礎文法のマスター
2カ月目 実践+リスニング特化 Part 2・3のシャドーイング/Part 5のスピード強化
3カ月目 弱点対策+模試 公式問題集を時間を計って周回/間違えるパターンの潰し込み

土台づくりの1カ月目をどれだけやり切れるかで、2・3カ月目の伸びが大きく変わります。最後の1カ月は、自分がよく間違えるパターンだけを本番直前まで見直しましょう。

TOEIC勉強の効率を最大化するコツ

同じ時間をかけても、やり方しだいで定着率は変わります。学習が続けやすくするコツを押さえておきましょう。

科学的に正しい記憶定着法(忘却曲線・分散学習)

ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「忘却曲線」によれば、人間の脳は一度覚えた情報の大部分を、短期間で忘れるようにできています。

そのため、同じ範囲を間隔をあけて何度も復習する「分散学習」がおすすめです。翌日、3日後、1週間後と、忘れかけたころにもう一度復習しましょう。週末に10時間まとめてやるより、毎日1.5時間を7日続けるほうが、はるかに頭に残ります。

参考:Ebbinghaus, Hermann『Über das Gedächtnis』Duncker & Humblot, 1885|国立国会図書館サーチ

習慣化のための仕組みづくり

勉強を続けるいちばんのコツは、やる気に頼らない仕組みを先に作ることです。おすすめは「最初の5分だけやる」ルール。机に向かって5分だけ単語帳を開くと決めておくと、いざ始めると意外と続きます。

あとは「今週はPart 5を50問」のような小さな目標を立てる、学習時間をアプリで記録して積み上げを見える化する、といった工夫も効きます。前述の「決まった時間に勉強する」と組み合わせれば、モチベーションの波に振り回されずに済むでしょう。

よくある質問(FAQ)

最後に、TOEIC学習者からよく寄せられる質問をまとめました。

QTOEICは独学で何点まで取れますか?
教材選びと自己管理ができれば、独学でも990点まで十分に狙えます。ただし、計画づくりや弱点分析を自分でやる手間はかかるので、効率を優先したい人はアプリや短期スクールを併用するのもありです。
Q勉強は何から始めればいいですか?
まずは自分の現在の実力を把握しましょう。公式問題集を1冊買って、本番と同じ2時間で解いてみてください。今の点数が分かれば、目標とのギャップが見えて、やるべきことが決まります。
Q1日何時間勉強すればいいですか?
TOEICのに受ける際は、目標と期限から逆算して勉強時間を決めるのが基本です。200点アップを目指すなら、半年でやるなら1日2時間ほど、1年かけるなら1日1時間強が目安になります。
Q古い問題集でも使えますか?
出題形式が変わることがあるので、できるだけ新しいものを使いましょう。特に2016年の形式変更より前の教材は避けて、最新の公式問題集を選びましょう
QTOEICのスコアは何年有効ですか?
TSは「できるだけ最新のスコアを参照することが望ましい」として、有効期限を2年としています。提出先によっては2年超を認める場合もあるので、事前に条件を確認してください。

出典:【TOEIC L&R】スコアに有効期限はありますか?|TOEIC公開テスト よくあるご質問(IIBC)

まとめ|ポイントを押さえてTOEICの目標スコアを目指そう

TOEICのおすすめの勉強法をスコア別に詳しく説明しました。

TOEICで目標のスコアを目指すには、自分の現在の英語力を把握した上で、単語や文法、リスニング、リーディングの基本的な対策方法を押さえ、スコアに合った方法で勉強を進めることが大切です。適切な教材を選び、スキマ時間も上手に使いながら勉強を習慣化することも欠かせません。

まずは公式問題集を1冊買って、時間を計って解いてみるのが第一歩。今の点数が分かれば、次にやることは自然と見えてきます。今日のスキマ時間に、単語帳を開くところから始めてみてください。