私たちが暮らす世界は、たくさんの色彩にあふれています。
色には「ピンク」や「オレンジ」など、英語での呼び方が定着しているものが多いです。しかし、日本の伝統色にはうつくしい日本語の呼び名があることをご存じでしょうか?
この記事では、日本の伝統色の一つである「紺色(こんいろ)」について、色名の由来などを解説します。
紺色とはどんな色?
紺色とは、紫がかった濃い青色のこと。色味はやや暗く、藍色系統の中でも特に深い色といわれています。日本産業規格が規定したJIS慣用色名では「暗い紫みの青」とされています。
紺色はビジネススーツや制服などに使われることが多く、幅広い年齢層に受け入れられている色といえるでしょう。
紺色の由来とは?
紺色の由来は、中国古来の染色名です。平安頃に日本へ伝来し、日本に元々あった同色「深縹(ふかきはなだ)」に「紺」の名前が当てられました。その後、中世以降に定着していったといわれています
紺色のカラーコード
紺色に明確に規定されたカラーコードはありませんが、「#223a70」「#001A43」などが紺色を表すカラーコードとされています。
紺色を英語でいうと?
紺色を英語でいうと、「ネイビーブルー」または「ディープブルー」などになります。また、「ダークブルー」も、紺色に近い色といえるでしょう。
紺色に似ている色は?
紺色に似ている色としては、濃い青系統の色である以下が挙げられます。
- 紺藍(こんあい)
- 瑠璃紺(るりこん)
- 勝色(かちいろ)
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