マス・メディアの1つとして、現在も根強い人気を誇る「ラジオ」。このラジオとは、無線で、電波を利用して音声や音響の放送をすることや、その受信機を意味します。
そしてラジオの放送方式には種類がありますが、6月13日はその1つである、「FM」に関する記念日として定められています。
本記事では「FMの日」や「FM」「AM」の違いについて、さらに、ラジオのように電波を使った通信を行うことで、今や災害時の貴重な連絡手段としても注目されている「アマチュア無線」にまつわる資格の情報を紹介します。
6月13日は「FMの日」
6月13日は「FMの日」。Fがアルファベットの6番目で、Mが13番目であることに由来して、この日が記念日となりました。
そもそも「FM」とは「Frequency Modulation」の略で、「周波数変調」を意味します。電波の周波数を、信号波の振り幅に応じて変化させる通信方式で、雑音が少なくて音質が良いという特徴がありますが、電波を届けられる範囲は比較的狭いです。FMラジオは、この方式を利用しています。
そしてFMラジオとよく比較されるものに、AMラジオがあります。この「AM」は「Amplitude Modulation」の略で、「振幅変調」の意味。電波の強さ(振幅)を、信号波の振り幅に応じて変える通信方式です。音質は劣るものの、広範囲に電波を届けることが可能です。
それぞれの特徴から、FMは音楽番組、AMはニュースやスポーツ中継などを中心とした番組に向いているといわれます。
自分の声を、電波に乗せて人々に届けるために必要な「アマチュア無線従事者免許」とは
さてラジオといえば、声やトーク力で多くのリスナーを引きつける、ラジオパーソナリティーやラジオDJが重要な役割を果たしますね。
放送を通して、ラジオの向こうにいる相手を楽しませる彼らに、憧れを抱く方もいるかもしれませんが、有名なラジオ局で番組を持つのは相当ハードルが高いもの。
しかし個人でも、自分の声を電波に乗せて、人々に届けることができるのをご存じですか。その仕組みは、日本国内で約37万人、世界で約300万人も愛好家(通称・ハム)がいるといわれ、「趣味の王様」とも呼ばれる「アマチュア無線」。金銭的利益を目的にせず、個人の興味で行われる無線通信のことです。
このアマチュア無線を始めるには、国家資格であるアマチュア無線従事者免許(アマチュア無線技士)と、アマチュア無線局免許が必要です。
アマチュア無線従事者免許は、使える無線設備の範囲によって第一級~第四級まであり、取得するには国家試験を受験する方法と、養成課程講習会を受講する方法の2つがあります。
試験の場合、第三級・第四級は全国300カ所以上の会場において、CBT(Computer Based Testing)方式で年間を通じて受験できます。それぞれ30問・24問の4択問題であることからも、比較的チャレンジしやすい資格といえるでしょう。第一級と第二級の試験は、全国11都市にて、5月期・11月期の年2回実施されます。
試験に合格、あるいは養成課程を修了したら、アマチュア無線従事者免許とアマチュア無線局免許の申請をして、アマチュア無線が使えるようになります。
アマチュア無線は趣味として楽しめるのはもちろんですが、近年では災害ボランティアとして、被災地からの生の情報発信・収集に役立てられるなど、社会貢献の側面も注目されています。この機会に、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。