5月22日は「命」の大切さを見直してみませんか?

 5月22日は「国際生物多様性の日」

人間はもちろん、動物に植物、微生物など、当たり前のようにこの世に存在している生命。しかし今、環境汚染や地球温暖化、外来種の持ち込みによる生態系の乱れなどの影響で、数多くの生命が絶滅の危機にひんしています。

この記事では、多様な命の大切さと向き合う、5月22日の「国際生物多様性の日」について解説。関連資格も併せて紹介します。

5月22日は「国際生物多様性の日」

5月22日は「国際生物多様性の日」

5月22日の「国際生物多様性の日」は、国連が定めた国際デーの一つで、生物多様性の重要性と、それを守る必要性を広く伝えるための日です。

毎年この日に合わせ、共通のテーマに沿って、生物多様性の保全や主流化に向けた普及啓発イベントが、世界各地で開催されています。

そもそも生物多様性とは、地球上に存在するあらゆる生き物の生命と、それらが形づくる生態系、そしてそれぞれの生物が持つ遺伝的な違いについての多様さを意味します。

この多様性が失われてしまうと、さまざまなバランスが崩れ、自然環境だけでなく、食べ物や水の供給など、私たちの暮らしにも大きな影響が出るかもしれません。

特に森林破壊や気候変動などによって、生物多様性が失われつつある近年、自分自身の学びを深める手段の一つとなるのが「生物分類技能検定(R)」への挑戦です。

多様な生き物ついて学ぶ「生物分類技能検定(R)」とは

「生物分類技能検定(R)」は、生物の分類や多様性についての知識・理解を問う検定試験で、環境保全や教育の現場でも注目されています。

4級から1級まであり、初心者から専門職従事者まで、幅広いレベルに対応しています。詳しくは以下の通りです。

・4級・3級(ビギナー~準プロレベル)

受験資格はなく、動植物や生物多様性に興味がある方、教育現場で理科に関わる指導者や生徒・学生といった方におすすめ。生物一般、特に身近な生物の区別や形に関する基礎的問題、標本の作製技術などが出題されます。

・2級(プロレベル)

受験資格はないですが、既に生物関連の仕事をしている方や、今後キャリアとして関わっていきたい方に適しています。生物全般について、生物学の基礎や分類の基本、関連法規に関する問題の他、動物・植物・水圏生物の部門別に、日本に生息する生物の生態や分布などに関する問題が出題されます。

・1級(プロ上級レベル)

1級にも動物・植物・水圏生物の3部門があります。受験資格は、生物関連業務の実務経験が3年以上あり、2級の該当部門に合格していることです。1次試験は論文、2次試験は口頭試験となります。

試験は、1級の2次試験以外は、全てCBT方式(コンピューターを用いた試験)で実施され、全国のテストセンターで受験します。

生物への興味を知識として深めたい方、また環境調査や保全活動、教育活動のキャリアなどに生かしたい方には、うってつけの資格といえるでしょう。