簿記3級の勉強時間の目安|勉強法や難易度、スケジュール例まで一気に解説

簿記3級の勉強時間の目安

簿記3級に挑戦したいけれど、自分に合った勉強法や必要な勉強時間がわからない——。そんな悩みを抱えている方はいませんか?

簿記3級は、合格率がおおむね40%となっており、勉強方法やポイントを押さえれば、独学でも十分に合格が狙えます。本記事では、日商簿記検定試験3級を取り上げて、合格に必要な勉強時間や効率的な勉強法を紹介します。簿記3級への挑戦を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

簿記3級とは? 難易度はどのくらい?

まずは、簿記検定の概要について解説します。

そもそも簿記とは

簿記とは、企業や店舗の経済活動(お金やものの出入りなど)を、ルールに則って帳簿にまとめる技能のことです。企業の財政状態や経営成績を理解・把握するにあたって、簿記は非常に重要な役割を果たします。

簿記の検定試験には日商簿記、全経簿記、全商簿記の3種類がありますが、その中で最も知名度が高く、受験者数も多いのは日商簿記です。そのため、ビジネスの場で言う「簿記」は、日商簿記を指すことがほとんどです。

以下では、最もポピュラーで、ビジネスに直結した出題が多い日商簿記に焦点を当て、難易度や試験範囲、勉強時間の目安などを紹介していきます。

日商簿記3級の難易度とは

日商簿記3級の試験概要は以下の通りです。

試験方式 ・統一試験(ペーパー試験)
・CBT試験(ネット試験)
試験科目 商業簿記(3題以内)
試験時間 60分
合格基準 70%以上(100点満点中)
合格率 30〜40%前後

日商簿記3級には、統一試験と言われるペーパー試験と、試験会場のパソコンを用いて受けるネット試験があります。

試験科目は商業簿記のみ。60分の中で問題に解答し、70点以上を獲得すれば合格基準を満たせます。合格率は30〜40%となっており、比較的高めです。

3級は小規模な企業の経理実務に対応できるレベルとされており、業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが身に付けておくべき「基本知識」と言えるでしょう。

日商簿記3級の試験範囲

日商簿記3級の試験範囲

日商簿記3級は仕訳や帳簿記入、決算整理などを行う商業簿記のみの試験で、以下の3つの大問で構成されます。

問題 出題内容 出題数 配点
第1問 仕訳問題 15問 45点
第2問 帳簿記入・勘定記入などの問題 2問 20点
第3問 決算書作成問題 1問 35点

第1問は決められた勘定科目で仕訳を行う基礎的な仕訳問題です。第2問では補助簿の作成、勘定記入などの問題が出題され、基本的な伝票や補助簿に対する理解度が問われます。第3問では決算整理がらみの総合問題が出題されるため、決算整理仕訳のパターンを覚えておく必要があるでしょう。

3級では、勘定科目を暗記するだけでなく、実際の企業活動における取引プロセスを理解して、正確に仕訳を行う力が求められます。後で紹介する勉強方法を参考にして、効率的に学習を進めてください。

日商簿記3級合格のための勉強時間の目安

以下では、日商簿記3級の合格に必要な勉強時間の目安を紹介します。

独学の場合

独学で3級合格を目指す場合は、約100〜150時間の学習が必要とされており、本番の2~3カ月前にスタートすれば、1日2時間ほどの学習で合格を目指せる計算です。

なお、経理経験がある人や基礎知識がある人は、上記よりも短時間で済む可能性があります。

スクールに通学する場合

スクールを利用する場合の学習目安は、50〜100時間ほどです。ポイントを押さえて効率よく学べるため、独学よりも短期間で合格を目指せるでしょう。ただし、通学形式のスクールは、1週間のうちに通える回数によって、必要となる期間が違ってきます。

本業や自分の予定を考慮して、無理のないスケジュールで学習を進めてください。

3級合格のためのスケジュールの例

ここでは、独学で3級合格を目指す場合のスケジュール例を紹介します。

短期集中でガッツリ勉強する場合(学習時間:1カ月)

独学を選び、1カ月で3級の合格を目指すには、平日3時間程度、休日5~6時間程度の学習が必要です。ちなみに、以下のスケジュールで勉強し続けることが可能であれば、1カ月で100時間を確保できます。

〇平日3時間×5日間×4週間=60時間
〇土日5時間×2日間×4週間=40時間

また、1カ月で効率良く学習を進めるには、週ごとに「やるべきこと」を明確にする必要があります。下記はその一例です。

  • 【1週間】基礎を固める
  • 【2週目】仕訳や決算処理を繰り返し練習し、苦手な分野、理解の浅い箇所をつぶす
  • 【3週目】演習問題を繰り返し解く
  • 【4週目】過去問題を解いたり、模擬試験を受けたりする

最初にしっかり時間を取って基礎を固めたら、仕訳や決算処理を繰り返し練習し、最短での合格を目指しましょう。過去問を解いて、頻出問題をしっかり押さえることも大事です。

3級の合格ラインである70点を上回れるように、苦手分野をなくしつつ、理解を深めるための学習を行ってください。

コツコツと無理なく計画的に勉強する場合(学習時間:3カ月)

短期集中の方法が困難な人は、3カ月程度の期間を見込んで、コツコツと学習を進めると良いでしょう。その場合は、1週間あたり9時間ほどを目安とし、3カ月で100時間の勉強時間を確保してください。

平日は1時間程度に抑えて、週末にまとめて5時間勉強する。あるいは、平日・休日ともに2時間を確保して、勉強をルーティーン化するなど、自分のライフスタイルに合ったスケジュールを立てましょう。

長期計画で勉強する場合も、序盤の入念な基礎固めが重要な点は変わりません。問題の数をこなす前に、基本的な内容に関する不安要素をなくしておきましょう、何度もつまずいたり間違えたりする場合は、焦らず基本に立ち返ることが大切です。

  • 【1~2週目】基礎の理解を徹底する
  • 【2週目以降~2カ月目】仕訳や決算処理を繰り返し練習し、理解を深める
  • 【2カ月~3カ月目】模擬試験を受け、直近3回分の過去問題を解く

最後の1カ月は、試験本番の雰囲気や時間配分に慣れるように意識すると、当日の焦りや不安を軽減できます。

日商簿記3級合格のための勉強時間の目安

日商簿記3級合格のための勉強時間の目安

以下では、日商簿記3級の合格に必要な勉強時間の目安を紹介します。

独学の場合

独学で3級合格を目指す場合は、約100〜150時間の学習が必要とされており、本番の2~3カ月前にスタートすれば、1日2時間ほどの学習で合格を目指せる計算です。

なお、経理経験がある人や基礎知識がある人は、上記よりも短時間で済む可能性があります。

スクールに通学する場合

スクールを利用する場合の学習目安は、50〜100時間ほどです。ポイントを押さえて効率よく学べるため、独学よりも短期間で合格を目指せるでしょう。ただし、通学形式のスクールは、1週間のうちに通える回数によって、必要となる期間が違ってきます。

本業や自分の予定を考慮して、無理のないスケジュールで学習を進めてください。

3級合格のためのスケジュールの例

ここでは、独学で3級合格を目指す場合のスケジュール例を紹介します。

短期集中でガッツリ勉強する場合(学習時間:1カ月)

独学を選び、1カ月で3級の合格を目指すには、平日3時間程度、休日5~6時間程度の学習が必要です。ちなみに、以下のスケジュールで勉強し続けることが可能であれば、1カ月で100時間を確保できます。

〇平日3時間×5日間×4週間=60時間
〇土日5時間×2日間×4週間=40時間

また、1カ月で効率良く学習を進めるには、週ごとに「やるべきこと」を明確にする必要があります。下記はその一例です。

  • 【1週間】基礎を固める
  • 【2週目】仕訳や決算処理を繰り返し練習し、苦手な分野、理解の浅い箇所をつぶす
  • 【3週目】演習問題を繰り返し解く
  • 【4週目】過去問題を解いたり、模擬試験を受けたりする

最初にしっかり時間を取って基礎を固めたら、仕訳や決算処理を繰り返し練習し、最短での合格を目指しましょう。過去問を解いて、頻出問題をしっかり押さえることも大事です。

3級の合格ラインである70点を上回れるように、苦手分野をなくしつつ、理解を深めるための学習を行ってください。

コツコツと無理なく計画的に勉強する場合(学習時間:3カ月)

短期集中の方法が困難な人は、3カ月程度の期間を見込んで、コツコツと学習を進めると良いでしょう。その場合は、1週間あたり9時間ほどを目安とし、3カ月で100時間の勉強時間を確保してください。

平日は1時間程度に抑えて、週末にまとめて5時間勉強する。あるいは、平日・休日ともに2時間を確保して、勉強をルーティーン化するなど、自分のライフスタイルに合ったスケジュールを立てましょう。

長期計画で勉強する場合も、序盤の入念な基礎固めが重要な点は変わりません。問題の数をこなす前に、基本的な内容に関する不安要素をなくしておきましょう、何度もつまずいたり間違えたりする場合は、焦らず基本に立ち返ることが大切です。

  • 【1~2週目】基礎の理解を徹底する
  • 【2週目以降~2カ月目】仕訳や決算処理を繰り返し練習し、理解を深める
  • 【2カ月~3カ月目】模擬試験を受け、直近3回分の過去問題を解く

最後の1カ月は、試験本番の雰囲気や時間配分に慣れるように意識すると、当日の焦りや不安を軽減できます。

3級の勉強はいつ始めるのがベスト?

前述したように、日商簿記検定には統一試験・ネット試験があります。ここでは、それぞれについてベストな勉強の開始時期を紹介します。

統一試験の場合

統一試験は、年3回の試験日と試験会場が決まっており、受付は受験希望地の商工会議所で行います。

申し込みの方法や受付日時は商工会議所ごとに異なるため、試験日の2カ月前を目安に、受験申込方法や受験申込書の入手方法、受験料の支払方法を確認してください。

なお、統一試験は、試験回によって難易度に差が出やすい傾向があるため、入念な準備が必要です。試験日の2〜3カ月前に、学習をスタートするのが理想でしょう。

合否判定が出るのは試験の2~3週間後で、受験した商工会議所のウェブサイトや、受験者マイページで確認できます。

ネット試験の場合

ネット試験は、ほぼ毎日受験可能で、申し込みは窓口や電話、インターネットで行えます。ただし、インターネットの場合、受験料とは別に事務手数料550円が必要なので、注意してください。

試験当日は、指定されたテストセンターのパソコンを使い、マウスやキーボードで解答を入力していきます。

受験日程は自分で決められるため、100時間を確保できそうな時期を設定したうえで、準備を進めましょう。合否判定は即日行われます。

3級合格に向けた効率的な勉強法

最後に、独学で3級合格を目指す場合の勉強法を紹介します。

(1)参考書1冊を読み通し、理解を深める

基礎が固まっていないまま問題を解き始めても、なかなか正答にたどり着けません。また、何度もつまずいて苦手意識が芽生えてしまうと、モチベーションや勉強効率も下がりやすくなります。そうならないためにも、まずは参考書を読み込んで、基礎固めを行いましょう。

ポイントは、複数の参考書を読み進めるのではなく、自分がわかりやすいと感じた1冊に絞って読み通し、理解を深めることです。簿記検定は出題範囲が変わりやすいため、必ず最新の参考書を選ぶようにしてください。

(2)参考書で勉強したらすぐに問題を解く

参考書を読んで知識を増やすだけでは、合格には結びつきません。参考書で基礎を習得したら、実際に問題を解いて知識をアウトプットしましょう。そうすることで、覚えた知識が定着しやすくなるほか、自分の理解度の確認にもつながります。

繰り返し間違える項目がある場合は、参考書に戻ってインプットし直しましょう。

(3)問題集は何度も解く

問題集は、何度も繰り返し解くことで、自分の苦手な分野が見えてきます。「1度解いたら終わり」ではなく、考え方や解き方を意識しながら繰り返し解くことを心がけましょう。

同じ問題を繰り返し解くと、答えを覚えてしまいがちですが、それで正解しても意味がありません。応用力を鍛えるためにも、問題の根本にアプローチする習慣を身に付けてください。

(4)間違った問題は必ず見直す

間違った問題は、参考書に戻って正解へのたどり着き方を見直しましょう。インプットとアウトプットを繰り返すことで知識が定着するので、ミスの理由を含めてしっかり理解することが大切です。

問題集と参考書を行ったり来たりする中でミスが減っていけば、きちんと理解できた証拠です。

(5)過去問題は最低でも過去3回分を解く

試験では、過去問の類似問題が出題される可能性も、十分に考えられます。最低でも直近3回分を解いて、頻出する問題パターンを把握しておきましょう。

ただし、過去問題を丸暗記するだけでは合格できません。きちんと内容を理解したうえで、試験で通用するための知識と技術を身に付けましょう。

3級の勉強方法についてより詳しく知りたい方はこちらもチェック

まとめ|簿記の基礎を理解し、3級合格を目指そう

「社会人に必須の知識」と言われる日商簿記3級は、出題範囲が商業簿記のみとなっています。そのため、計画的かつ効率的に学習を進めれば、独学でも合格することが可能でしょう。

基本的な内容をきちんと理解して、着実に3級の合格を目指してください。3級に合格すれば、上位級の2級や1級への足掛かりにもなります。