猫に関する資格・検定|取得する難易度やメリットを紹介

猫に関する資格・検定|取得する難易度やメリットを紹介

猫をより深く理解し、正しい知識を持って接したいと考える飼い主や、猫に関わる仕事に就きたい方にとって、「猫に関する資格や検定」の取得は有効な手段の1つです。近年では、猫の健康や行動学に関する専門知識を身に付けられる資格が増えており、プロを目指す方から一般の飼い主まで、幅広く活用されています。 

この記事では、猫に関する代表的な資格・検定を8種類紹介し、それぞれの難易度や取得するメリットについて解説します。猫とより良い関係を築きたい方や、ペット業界でのスキルアップを目指す方に役立つ内容となっているので、ぜひ参考にしてください。 

猫に関する人気資格8選

猫に関する人気資格8選

猫に関する知識を深めたり、猫と関わる仕事に就いたりするには、専門的な資格の取得が役立ちます。ここでは、猫に関する代表的な資格や検定を8つ紹介します。それぞれの特徴や取得するメリットを見ていきましょう。

獣医師

獣医師とは、動物の診療や予防接種、病気の治療などを行う国家資格です。農林水産省の管轄のもと、獣医師法に基づいて業務が定められています。

猫を含むペットや家畜の健康管理を行うほか、動物由来感染症の予防や動物福祉の推進にも関わる重要な職業です。獣医師になるには、農林水産大臣の指定を受けた大学の獣医学課程(6年制)を修了し、獣医師国家試験に合格する必要があります。

高い専門知識と倫理観が求められますが、猫の健康を直接支える仕事として、多くの飼い主から信頼を寄せられる職種です。

出典:農林水産省「獣医師、獣医療」job tag(厚生労働省)「獣医師 - 職業詳細」

愛玩動物看護師

愛玩動物看護師とは、動物病院などで獣医師をサポートし、動物の看護や診療補助を行う国家資格です。2022年に制度化され、2023年から国家試験が実施されています。

猫を対象にした看護は、診療の補助や入院動物の世話、飼い主へのケア指導などが主な業務です。資格取得には、指定の養成所など卒業し、国家試験に合格する必要があります。

愛玩動物看護師は、猫の健康を日常的に支える現場で活躍できるため、動物に寄り添った仕事を目指す人にとって魅力的な資格です。猫に関する実践的な知識とスキルを学べる点も大きなメリットと言えるでしょう。

出典:農林水産省「愛玩動物看護師」動物看護師統一認定機構「国家試験 試験問題・正答および試験結果」

愛玩動物飼養管理士

愛玩動物飼養管理士とは、動物関係法令・動物の疾病予防・犬猫のしつけなどの知識を体系的に理解していることを示せる、公益社団法人日本愛玩動物協会の認定資格です。

猫をはじめとしたペットの飼育に関する幅広い知識が身に付くため、一般の飼い主から動物関連の仕事を目指す人まで、幅広い層に人気があります。資格は1級と2級があり、通信教育を中心に学習を進め、スクーリングと認定試験を経て取得します。

ペットと人のより良い共生を目指すこの資格は、地域や学校などでの動物愛護啓発活動にも生かせるため、社会貢献性の高い資格と言えるでしょう。

出典:公益社団法人 日本愛玩動物協会「愛玩動物飼養管理士」

猫健康管理士

猫健康管理士とは、猫の健康や病気予防のために、グルーミングなどのお手入れ・病気の予防策などの知識を学べる民間資格です。一般社団法人全日本動物専門教育協会が認定しています。

講座は通信教育で受講でき、猫の健康を守るために必要な実践的知識を、初学者でも無理なく学べるカリキュラムが特徴です。修了後には検定試験に合格することで資格が認定されます。

猫を飼っている人や、将来的にペット業界で働きたいと考えている人にとって、日々のケアや健康管理に役立つ知識を得られる点が大きな魅力です。

出典:一般社団法人 全日本動物専門教育協会「猫健康管理士 通信認定講座」

キャットケアスペシャリスト

キャットケアスペシャリストとは、猫に関連する正しい専門知識・技術を身に付けたプロフェッショナルを目指せる民間資格です。一般社団法人日本ペット技能検定協会が認定しています。認定試験を受けるには、協会が指定しているカリキュラムを修了することが必要です。

このカリキュラムでは、猫の基本飼育管理から生態学・美容学・看護学・介護学・繁殖学までを学ぶことができます。通信講座での受講が可能で、自宅で自分のペースに合わせて学習を進められるのも魅力です。

猫を飼っている人や、ペットショップや猫カフェなどで働くことを目指す人にとって、猫への理解を深めるための有益な資格と言えるでしょう。

出典:一般社団法人 日本ペット技能検定協会「キャットケアスペシャリスト」

ねこ検定(初級・中級・上級)

ねこ検定とは、猫に関する知識の習得を目的とした検定試験で、猫に関する多岐にわたる内容を学べる資格です。試験は初級・中級・上級の3段階に分かれており、自分のレベルに合わせて挑戦できます。

猫とより深く関わりたい方や、猫関連の仕事に関心がある方にとって、楽しみながら学べるのが大きな特徴です。合格者には、合格認定証のほかに、有料で合格認定カードや合格認定名刺、合格認定バッジが発行されます。

出典:日販セグモ株式会社「ねこ検定 公式サイト」

キャット検定(2級・1級・博士)

キャット検定とは、猫の健康問題・しつけのマナー・ペットの社会的背景・猫の歴史などを段階的に学べる検定試験です。等級は2級・1級・博士の3段階で構成されており、それぞれのレベルで内容が深まっていきます。

2級は、猫の種類・猫の健康・猫に関するニュースや事件・猫に関連する言葉など、基本的なレベルの事柄が問われる試験です。1級では、よりハイレベルな猫に関する知識が問われます。最高位の博士は、キャット検定2級・1級キャットヘルスアドバイザー検定の3つの資格を持っている人を対象とした試験で、猫に関する幅広い知識・理解が問われる試験です。

すべての等級で在宅受験が可能なため、自分のペースで学びながら資格取得を目指せる点も魅力です。猫に関する深い理解を証明する手段として、多方面で活用されています。

出典:一般社団法人 日本ペット技能検定協会「キャットの検定」

猫の育て方アドバイザー

猫の育て方アドバイザーとは、猫の正しい飼育方法や健康管理など、猫との快適な暮らしをサポートするための知識を持つ専門資格です。日本生活環境支援協会が認定しており、受験資格はありません。

猫の育て方アドバイザーに関して、協会が推奨する通信講座があります。通信講座を受講することで、試験対策と同時に猫に関する基礎的な知識を体系的に学ぶことが可能です。

猫の育て方アドバイザーの資格は、ペット関連のアドバイザーや講師として活動する際に生かすことも可能で、猫に関する知識を仕事に役立てたい方にもおすすめです。

出典:日本生活環境支援協会「猫の育て方資格(猫の育て方アドバイザー資格認定試験)」

猫に関する資格の難易度

猫に関する資格の難易度は、目指す資格によって大きく異なります。国家資格である獣医師や愛玩動物看護師は高度な専門知識が求められ、取得までに長い学習期間を要します。一方、民間資格は数か月間の学習で取得できるものが多いです。

また、民間資格の多くは試験を受ける前に、認定団体が指定する通信講座の受講が求められます。通信講座で基礎から猫の生態・飼育・歴史などを学ぶことが可能です。通信講座によっては、レポート・課題の提出が求められます。課題をこなすことで、基礎から猫に関連する知識を学べます。

猫に関する資格を取得するメリット

猫に関する資格は、知識を深めるだけでなく、実生活や仕事にも役立てられる点が大きな魅力です。ここでは、資格取得によって得られる主なメリットについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

猫に関する仕事で役立てられる

猫に関する資格は、ペット業界でのキャリア形成に大きく貢献します。

猫の専門知識を身に付けていることは、ペットショップや動物病院、ペットシッター業などでの信頼につながります。特に、キャットケアスペシャリストや猫健康管理士などの資格は、猫に特化したスキルの証明となり、キャリアアップの際に有利になるでしょう。

また、資格によっては講師やアドバイザーとして活動できるものもあり、知識を人に教える仕事への道も開けます。副業やフリーランスとしての活動にもつながるため、猫好きにとっては大きな可能性を広げてくれるツールとなるでしょう。

猫の飼育に学んだ知識を役立てられる

資格を通じて得た知識は、猫との日々の暮らしをより快適で安全なものにします。

猫の行動や健康管理、しつけの方法を正しく理解することで、飼い主としての対応力が高まります。特に初めて猫を飼う人にとっては、資格の学習を通して「なぜその行動をするのか」といった猫の気持ちを理解するための手助けになるでしょう。

また、病気の早期発見や適切なケアを行えるようになることで、猫の健康寿命を延ばすことにもつながります。知識があることで不安や戸惑いも減り、猫との信頼関係がより深まるのも大きなメリットです。日常の中で役立つ、実用的な学びが詰まっています。

まとめ

猫に関する資格や検定には、国家資格から民間資格までさまざまな種類があり、それぞれに応じた知識・理解やスキルが求められます。自分の目的やライフスタイルに合わせて、最適な資格を選ぶことが大切です。

仕事での専門性向上を目指す方はもちろん、愛猫との暮らしをより良くしたい飼い主にとっても、資格取得は多くのメリットがあります。猫とより豊かな時間を過ごすための一歩として、猫に関する資格取得に向けて学びをスタートしてみてはいかがでしょうか。

※当記事は2025年11月時点の情報をもとに作成しています