
ハーブは料理や美容、リラックス効果など、日々の暮らしを豊かにする身近な存在です。最近では、ハーブに関する専門知識を身に付ける「ハーブ資格」への注目が高まっており、趣味として楽しむ方はもちろん、仕事に生かことを目的に取得する方も増えています。ハーブ資格には基礎から専門的な内容までさまざまな種類があり、自分の目的に合った資格を選ぶことが大切です
当記事では、代表的なハーブ資格を取り上げ、それぞれの魅力や難易度、受験方法を紹介します。ハーブの知識を生活に取り入れたい方や、キャリアアップを目指す方はぜひ参考にしてください。
ハーブ資格の種類
ハーブ資格は、料理や日常生活の中でハーブを安全かつ効果的に活用するための知識を学び、その専門性を証明する民間資格です。国家資格ではありませんが、日常や仕事でハーブを扱う上で役立つスキルや知識を身に付けることができます。
ハーブに関する資格は多くありますが、大きく分けると「ハーブ資格」と「メディカルハーブ資格」の2種類に分類されます。使用目的によって学ぶ内容も変わるため、しっかり違いを押さえておきましょう。
ここからは、2つの資格について詳しく解説します。
ハーブ資格
ハーブ資格は、料理や日常生活の中でハーブを安全かつ効果的に活用するための知識を学び、専門性を証明する資格です。ハーブは昔から、香りや効能を生かして薬用や料理、美容など多くの分野で親しまれてきました。ミント、バジル、レモングラス、パセリなどはよく知られており、ショウガやわさびなどもハーブの一種とされています。料理の香りづけや防虫、ハーブティーとしての活用など、用途は非常に多岐にわたります。
特に人気が高いのが、カモミールやローズヒップなどのハーブティーで、リラックス効果を求めて日常的に取り入れている方も多いのではないでしょうか。ハーブ資格はハーブ初心者でも学びやすく、身近な植物について体系的に学びたい方に人気です。趣味の延長として学びたい方にも、将来の仕事につなげたい方にもおすすめの資格と言えるでしょう。
メディカルハーブ資格
健康維持や病気の予防を目的にハーブを活用したい方には、「メディカルハーブ資格」がおすすめです。メディカルハーブとは特定のハーブを指す言葉ではなく、ハーブを自然療法として使う際の呼び方です。自然療法とは、体のバランスを整え、本来の自然治癒力を引き出す療法のことを指します。
一般的な薬は特定の症状に対して即効性を持ちますが、メディカルハーブは複数の成分が穏やかに体全体に働きかけるのが特徴です。そのため、作用が緩やかで副作用の心配も少なく、安心して日常的に取り入れることができます。資格を通じて、体調管理に役立つハーブの選び方や使い方を学べるため、健康意識の高い方にとって非常に有益な内容となっています。
ハーブ関連のおすすめ資格一覧

ハーブに関する資格は、趣味として楽しむためのものから、仕事に生かせる専門的な内容まで幅広く展開されています。通信教育や通学制のハーブ資格講座など多様な講座があり、受講のスタイルも選べます。
ここからは、ハーブ関連のおすすめ資格を紹介するので、自分に合った資格を見つける参考にしてください。
ハーブ検定
ハーブ検定は、日本で最初にハーブ検定を行った日本ハーブセラピスト協会(JHTA)が認定する検定です。2級では、自分自身がハーブを楽しみながら健康を意識するための基本的な知識が問われます。フレッシュハーブやドライハーブを実際に観察し、香りや味の違いを理解することが重要です。
1級では、家族や周囲の人々とハーブを楽しむための知識や活用法が求められ、より実践的な内容になります。出題範囲は全20種類のハーブで、栽培や活用方法も含まれており、学習内容は日々の生活にも直結します。受験資格には年齢や経験の制限がなく、趣味として楽しみながら、専門的な知識も深めたい方におすすめの検定です。
| 受験料 | 2級・1級ともに8,800円 |
ハーブセラピスト
ハーブセラピストとは、ハーブを単なる趣味としてではなく、「癒し」や「自然療法」として本格的に活用できる専門家です。ハーブ検定を行う日本ハーブセラピスト協会(JHTA)が認定しています。ハーブの栽培方法やハーブティーの正しい淹れ方など、基本から丁寧に学ぶことができ、飲用だけでなく、心身のバランスを整える自然療法としての利用法も習得します。
ハーブ検定2級・1級に合格した後、養成上級講座を受講し、認定試験に合格することで、ハーブセラピストとして活動可能です。資格取得後は協会への登録が必要となり、各種サポート(講座開講・サロン開業・会員価格販売・カリキュラムなど)や活動機会も提供されます。
| 年会費 | 12,000円 |
日本ハーブ検定
日本ハーブ検定は、NPO法人日本ハーブ振興協会が主催する、初心者向けのハーブ資格です。ハーブをもっと身近に、そして気軽に楽しんでほしいという想いから生まれた検定で、基本的な知識をしっかりと学べる内容になっています。
自分自身の健康や生活の質を高めることを目的としながら、家族や友人と一緒にハーブのある暮らしを楽しむための知識が身に付きます。受験資格に制限はなく、どなたでも受けることができる点も魅力です。試験は東京と大阪で年2回、春・秋の開催が予定されています。
| 受験料 | 5,000円 |
| 年間登録料 | 3,000円 |
PAH(プロフェッショナル・アドバイザー・オブ・ハーブ)
PAH(プロフェッショナル・アドバイザー・オブ・ハーブ)は、NPO法人日本ハーブ振興協会が認定する資格です。PAHは、ハーブをより深く学びたい方、日常生活に取り入れたい方、またその魅力を周囲の人に伝えたい方に向けた内容となっています。
試験は東京・大阪にて年2回(春・秋)の開催が予定されており、年齢や経験を問わず、どなたでも受験可能です。PAHを取得した後は、さらに上位資格であるPIH(プロフェッショナル・インストラクター・オブ・ハーブ)に進むことで、専門知識を深め、より高いレベルでプロとして活躍する道が開かれます。
| 受験料 | 8,000円 |
| 入会金(初年度のみ) | 10,000円 |
| 年会費 | 12,000円 |
メンタルハーブ検定
メンタルハーブ検定は、NPO法人日本ハーブ振興協会が認定する検定試験で、ハーブやアロマが持つ“メンタル”への作用に着目した内容となっています。ハーブの香りや成分が心に与える影響を初歩から学ぶことができ、日々のストレスケアや人間関係の改善にも役立てることができます。
メンタルハーブ検定は専門知識がなくても受験できるため、ハーブに興味を持ち始めた方や、家庭や職場での心のケアに関心がある方にもおすすめです。試験は春と秋の年2回、東京と大阪で開催され、年齢や経験を問わず、どなたでも受験可能です。
| 受験料 | 5,000円 |
| 年間登録料 | 3,000円 |
ハーブインストラクター検定
ハーブインストラクター検定は日本安全食料料理協会(JSFCA)が認定する資格で、ハーブに関する総合的な知識と技能を証明するものです。検定では、ハーブの種類や栽培方法、料理や健康管理への応用など、幅広い分野にわたる専門的な内容が問われます。
ハーブを使った実用的な活用法を学ぶことができ、資格取得後は健康施設や教育機関での講座開催、アドバイザー業務などの分野で活躍することが期待されます。受験資格に制限はなく、どなたでも受験することが可能です。合格には70%以上の評価が必要とされ、ある程度の知識と理解が求められます。
| 受験料 | 10,000円 |
出典:日本安全食料料理協会「ハーブインストラクター資格認定試験」
ハーブティー検定
ハーブティー検定は、一般社団法人ハーブティーブレンドマイスター協会が提供する資格で、ハーブティーに関する知識やブレンド技術を体系的に学べます。初級試験はオンラインでの受験となり、ハーブティーの種類や効果、香り、色、味など、基本的な知識からスタートできます。
一方、上級の本試験では筆記試験に加えて、テイスティング試験も実施され、より実践的な力が求められます。初級試験に合格した場合は協会に申請すると「ハーブティーブレンド・ジュニアアドバイザー」、上級試験に合格すると「ハーブティーブレンド・アドバイザー」として認定され、専門家としての知識とスキルが証明されます。
| 受験料(初級試験) | 5,280円 |
| 受験料(上級試験) | 9,900円 |
| 入会手数料(初年度のみ) | 5,500円 |
| 年会費 | 5,500円 |
|
資格認定料(初年度のみ) |
5,500円 |
出典:一般社団法人ハーブティーブレンドマイスター協会「ハーブティー検定試験概要」
ハーブスペシャリスト&マスター
ハーブスペシャリストおよびハーブマスターは、特定非営利活動法人ジャパンハーブソサエティー(JHS)が認定する上級資格で、特定分野における高度な専門性と指導力を証明するものです。
スペシャリストの資格は、育苗・栽培、料理・ティー、アートワーク・染色といった分野において、深い知識と実践力を有していると認められた方に授与されます。スペシャリストの審査は書類審査のみで、ハーブに関連するビジネス経験が3年以上あり、JHSの会員歴が1年以上あることが条件です。
一方、ハーブマスターは、大学レベルの専門知識と技術を持ち、後進の育成に積極的に取り組んでいる方に対し、JHS理事会の推薦によって授与される非常に名誉ある称号です。
| 認定登録料 (ハーブスペシャリスト) |
1部門 20,000円 2部門 30,000円 3部門 40,000円 |
出典:特定非営利活動法人ジャパンハーブソサエティー「資格取得の流れ」
ハーブ&ライフコーディネーター
ハーブ&ライフコーディネーターは、特定非営利活動法人日本メディカルハーブ協会(JAMHA)が認定する資格で、ハーブの知識を日々の生活に生かすためのエキスパートとして活躍できるものです。
まずJAMHA主催の「ハーブ&ライフ検定」に合格し、協会会員であることが条件となります。ハーブ&ライフ検定では、ハーブやスパイス、日本の伝統的なハーブを含めた計56種類を学び、料理やティー、クラフトなど多様な活用方法を身に付けることができます。
検定内容はやや広範囲で、暗記だけでなく活用の理解も求められるため、資格取得の難易度は中程度以上と言えるでしょう。
| 受験料 (ハーブ&ライフ検定) |
6,600円(学生の方は4,620円) |
| 入会金 | 8,000円 |
| 年会費 | 8,000円 |
出典:特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会「認定資格」
メディカルハーブコーディネーター
メディカルハーブコーディネーターは、特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会(JAMHA)が認定する資格で、メディカルハーブの基礎知識を正しく身に付け、生活に役立てる力を証明するものです。
身近に手に入る15種類のハーブを題材に、安全性や有用性、使用方法などを学ぶ「メディカルハーブ検定」に合格した方が、協会の会員として申請することで認定されます。知識の内容は日常生活での健康維持や快適な暮らしに直結するだけでなく、アロマショップやエステサロン、介護・福祉の現場などでも生かせる実用的な内容です。薬事関連法に関する知識にも触れるため、基礎資格でありながら実務にも対応できる点が特徴です。
| 受験料 (メディカルハーブ検定) |
6,600円(学生の方は4,620円) |
| 入会金 | 8,000円 |
| 年会費 | 8,000円 |
出典:特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会「認定資格」
ハーバルプラクティショナー
ハーバルプラクティショナーは、特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会(JAMHA)が認定する上位資格で、メディカルハーブの成分や作用、安全性を「植物化学」の視点から深く理解する専門家を育成するものです。
植物療法で汎用される40種類のハーブを対象に、有機化学やエビデンスに基づいた知識を体系的に学びます。この資格を取得することで、健康食品の有効成分を理解できるようになり、専門的なセミナーで講師を務めるなど、実務的な活躍の場が広がります。
取得には、JAMHA認定校での講座修了と、シニアハーバルセラピスト資格の保有が必要での講師、難易度は高めです。
出典:特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会「ハーバルプラクティショナー」
メディカルハーブセラピスト
メディカルハーブセラピストは、一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格で、ハーブの薬理効果を理解し、美と健康の分野に生かすための知識を証明するものです。ハーブの種類や選び方、保存方法、さらには病気別に効果が期待されるハーブや副作用など、実践的で専門性の高い内容が含まれています。
医療や福祉、飲食、美容、癒し業界で活躍する方にとって、プラスαの知識として非常に有用です。資格取得には、JADP指定の認定教育機関でカリキュラムをすべて修了する必要があります。
※医療行為に当たる症状・病気の診断はできません。
| 受験料 | 5,600円 |
出典:一般財団法人日本能力開発推進協会 (JADP)「JADP認定メディカルハーブセラピスト®」
メディカルハーブカウンセラー
メディカルハーブカウンセラー®は、日本メディカル心理セラピー協会が認定する資格です。ハーブの持つリラックス・リフレッシュ・デトックスといった効能に関する知識と、それを生かしたカウンセリング技術を証明します。
メディカルハーブカウンセラー®を取得すると、サロンでの施術やカウンセリングはもちろん、自宅サロンやカルチャースクールでの講師活動も可能になります。受験資格に制限はなく、どなたでも挑戦できますが、合格基準は70%以上の評価となっており、正確な知識が求められます。
| 受験料 | 10,000円 |
出典:日本メディカル心理セラピー協会「メディカルハーブカウンセラー®資格認定試験」
アロマテラピー検定
アロマテラピー検定は、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が認定する資格で、香りの力を正しく理解し、安全に活用するための基礎知識を身に付けられる検定です。
試験は年齢や経験に関係なくどなたでも受験可能で、自分自身や家族の体調管理、美容やリラクゼーション、さらには仕事への応用にも役立つ内容が詰まっています。合格には80%以上の正答率が求められ、やや高めの難易度と言えますが、日常にアロマを取り入れたい方や、将来的にアロマを生かしたい方には大きなメリットのある検定です。
| 受験料 | 2級 6,600円 1級 6,600円 2級・1級併願 13,200円 |
出典:公益社団法人 日本アロマ環境協会「アロマテラピー検定とは?」
アロマテラピーアドバイザー
アロマテラピーアドバイザーは、公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が認定する資格です。精油の安全な使い方や、関連する法律の基本を理解し、家族や周囲の人に安心してアロマを紹介できる力が求められます。
資格取得には、AEAJ主催のアロマテラピー検定1級に合格し、会員登録の上で所定の認定講習会を受講し、証明書を提出する必要があります。一連のステップは明確ながらも、確実な知識の習得が求められるため、難易度は中級レベルと言えるでしょう。
| 受講料 (アロマテラピーアドバイザー認定講習会) |
5,236円 |
| 資格登録認定料 | 10,450円 |
出典:公益社団法人 日本アロマ環境協会「アロマテラピーアドバイザー資格取得方法」
スパイス&ハーブコンサルタント
スパイス&ハーブコンサルタントは、一般社団法人 日本能力教育促進協会(JAFA)が認定する資格です。料理はもちろん、美容や健康、暮らし全般においてスパイスとハーブを活用する知識と提案力を育てることを目的としています。
取得には、JAFA指定の認定機関で講座を受講し、定められた方法で受験を申し込む必要があります。講座には受験料も含まれており、試験の難易度は中級程度です。日常生活にスパイスやハーブを楽しく取り入れたい方や、それを広めたい方にとって、実用的で魅力的な資格となるでしょう。
出典:一般社団法人 日本能力教育促進協会「スパイス&ハーブコンサルタント(旧 スパイス&ハーブマイスター)」
和ハーブ検定
和ハーブ検定は、一般社団法人和ハーブ協会が認定する資格で、日本古来の有用植物である「和ハーブ」の知識を体系的に学ぶことができる検定です。江戸時代以前から人々の生活や健康を支えてきた和ハーブは、食文化や自然環境、地域の暮らしと深く関わっており、日本の知恵と伝統が息づいています。
2級では、和ハーブの基礎的な知識や考え方を学び、生活の中での実践的な活用法を身に付けます。どなたでも受験できるため、初心者にもおすすめです。一方、1級では、植物分類や生理学、医療・産業への応用など、より専門的な内容に進みます。2級の取得が前提となるため、ステップアップ形式で理解を深められる点も魅力です。
| 受験料 | 2級 6,600円 1級 6,600円 1・2 級併願 12,000円 |
まとめ
ハーブは香りや味わいだけでなく、健康や美容、癒しの分野でも注目される存在です。正しい知識を身に付けることで、安全かつ効果的に活用できるようになり、暮らしの質を高めることにもつながります。
ハーブ関連の資格には、趣味として学びやすい入門資格から、講師活動やカウンセリングなどに役立つ専門的な資格まで幅広い選択肢があります。目的や関心に応じて自分に合った資格を選ぶことが大切です。ハーブの魅力を深く理解し、日常生活や仕事に生かす第一歩を踏み出しましょう。
※当記事は2025年11月時点の情報をもとに作成しています