終活アドバイザーと終活カウンセラーの違いとは?向いている人の特徴も紹介

終活アドバイザーと終活カウンセラーの違いとは?向いている人の特徴も紹介

「終活アドバイザー」と「終活カウンセラー」は、終活に関する資格の代表格として注目されています。どちらも、人生の最終段階に向けた準備を支援するための資格ですが、認定機関や学習内容、取得方法、受験費用などに違いがあります。

当記事では、終活アドバイザーと終活カウンセラーの違いを比較するとともに、共通点や有資格者にできること、向いている人の特徴についても詳しく紹介します。終活関連資格の取得を検討している方はもちろん、将来に役立つ知識を身に付けたい方も、ぜひ参考にしてください。

終活アドバイザーと終活カウンセラーの違い

終活に関する資格にはさまざまな種類がありますが、代表的な資格としてまず名前を挙げられるのが、終活アドバイザーと終活カウンセラーです。どちらも「人生の最終段階に向けた準備を支援する」という点は共通していますが、認定機関や学習内容、取得方法、費用などに違いがあります。

ここでは、それぞれの資格の特徴を比較しながら、主な違いを解説していきます。

出典:終活アドバイザー協会 | 終活の専門家集団NPO法人ら・し・さ の資格認定団体一般社団法人 終活カウンセラー協会

認定機関

終活アドバイザーと終活カウンセラーは、それぞれ異なる団体が認定しています。

終活アドバイザーは、終活アドバイザー協会(運営団体:NPO法人ら・し・さ)が認定する民間資格です。終活全般の相談、適切な専門家への橋渡しといった支援を行う人材の育成を目的としており、特別な受検要件はありません。

なお、協会に登録することで、終活の専門家として活動する際の信頼性を高められるのも、この資格の特徴です。

一方、終活カウンセラーは、一般社団法人終活カウンセラー協会が認定する民間資格です。終活に関する幅広い悩みを整理し、適切にサポートするための資格で、一般には「シニアの困りごと案内人」として知られています。

そのため、活動するにあたっては相談者の話を丁寧に聞き、問題の本質を見極めることが求められます。

学習内容

終活アドバイザーと終活カウンセラーは、「終活に関する知識を学ぶ」という点で共通していますが、学習範囲や重視されるポイントが異なります。

終活アドバイザーは、終活の基礎知識に加え、社会保険制度や相続、財産管理、医療・介護制度、葬儀やお墓など、実務に役立つ幅広い専門知識を体系的に学びます。相談者の悩みに対して適切なアドバイスを行い、専門家(弁護士、司法書士、税理士など)と連携しながら解決へと導く役割を担うため、実践的かつ具体的な内容を深く理解することが重要です。

それに対して、終活カウンセラーは、終活に関連する分野(相続、遺言、保険、葬儀、介護など)の基礎知識を広く学ぶとともに、カウンセリングやコミュニケーション力の向上にも重点が置かれています。

相談者の悩みを整理し、心理的な側面に配慮しながら支援を進めるため、学習を通じて相談者に寄り添う共感力や傾聴力、複雑な問題を整理し連携させる調整力を養うことが大事です。

取得方法

終活アドバイザーと終活カウンセラーは、資格取得の流れや試験制度にも違いがあります。

終活アドバイザーは、指定の通信教育講座を受講し、修了試験に合格することで取得できます。学習期間は数カ月程度とされており、仕事や家庭と両立しながら自分のペースで勉強しやすい点が特徴です。資格取得後は、終活アドバイザー協会に登録することで、正式な終活アドバイザーとして活動できます。

一方、終活カウンセラーは1級・2級に分かれており、取得するには協会が主催する講習を受講し、修了試験に合格する必要があります。講習は会場受講やオンライン受講など複数の形式が用意されており、短期間で基礎知識を学べる点が特徴です。

ただし、1級を受験するには2級に合格した上で、協会が指定する勉強会や講習会に参加しなければなりません。また、講習前にはレポート提出(事前審査)が求められます。

受験費用

終活アドバイザーと終活カウンセラーは、資格取得にかかる費用も異なります。

終活アドバイザーの場合、通信講座の受講料は39,000円程度が目安です。資格を取得した後、協会へ登録するにあたって入会金4,000円、年会費6,000円が必要となるため、初年度は合計で49,000円程度かかると考えておくと良いでしょう。

終活カウンセラーのほうは、2級の受験費用が16,000円となっており、1日の講習と試験を受けることで取得を目指せます。上位資格である1級は、会場受講で45,000円、オンライン受講で約50,000円がかかり、別途事前審査費の3,000円も必要です。

出典:終活カウンセラーとは|一般社団法人 終活カウンセラー協会講座のご紹介 | 終活アドバイザー協会

終活アドバイザーと終活カウンセラーの共通点

終活関連の代表的な資格である終活アドバイザーと終活カウンセラーは、学習内容や資格制度に違いがある一方で、いくつかの共通点もあります。

ここでは、終活アドバイザーと終活カウンセラーに共通する主な特徴を解説します。

終活アドバイザーと終活カウンセラーの共通点

民間資格である

終活アドバイザーと終活カウンセラーは、いずれも国が認定する資格ではなく、民間団体が認定している民間資格です。終活アドバイザーはNPO法人が設立した団体、終活カウンセラーは一般社団法人が認定しており、それぞれ独自の基準やカリキュラムに基づいて運営されています。

民間資格であるため、法的な業務独占権が付与されるわけではありませんが、終活に関する知識や相談対応力を身に付けた証しとして、活動の信頼性向上に役立つでしょう。

終活を仕事にして収入につなげられる

終活アドバイザーや終活カウンセラーの資格を取得した後、活動内容によっては仕事につながり、収入を得られる可能性があります。

例えば、セミナー講師として知識を伝えたり、悩みを抱えた人の個別相談に応じたりするのも、資格を生かした活動の一つです。介護・福祉、葬儀などの本業に終活支援の知識を取り入れることで、業務の幅が広がるケースもあるでしょう。

ただし、仕事につなげるにあたっては、実務経験や専門家とのネットワークづくりが重要になります。

葬儀業界や介護業界で活躍できる

前述したように、終活アドバイザーや終活カウンセラーの資格は、介護・福祉、葬儀といった分野で生かせます。

例えば、終活に関する幅広い知識とスキルがあれば、人生の終盤に向けた利用者・家族の不安軽減に貢献できます。また、生前整理や遺言準備などの相談に対応することで、業務の幅はさらに広がるでしょう。

保険会社や不動産業界でも終活の相談を受けることがあり、資格で得た知識は幅広い分野で活用できる可能性があります。

人の心に寄り添いサポートできる

終活アドバイザーと終活カウンセラーは、いずれも相談者の思いや不安に耳を傾けながら支援を行う資格です。終活は人生の最終段階に関わる重要なテーマであるため、知識だけでなく相手の気持ちを尊重した対応が求められる点も共通しています。

相談者が自分らしい人生の締めくくりを考えられるように支えることは、大きなやりがいにつながるでしょう。

終活アドバイザーや終活カウンセラーになったら具体的に何ができる?

終活アドバイザーや終活カウンセラーの資格を取得すると、終活に関する知識を生かして相談支援や情報提供などの活動を行えるようになります。

ここでは、終活アドバイザーや終活カウンセラーの資格を活用して、具体的にできることを紹介します。

終活アドバイザーになったらできること

終活アドバイザーは、終活に取り組む人の身近な相談相手として、エンディングノートの書き方や人生後半のライフプランについて助言する役割を担います。

具体的には、医療や介護、住まい、葬儀、お墓、相続などに関する希望や不安を整理し、必要に応じて各分野の専門家と連携しながら課題解決を支援していきます。

言葉を替えるなら、相談者が自分らしい将来を考えられるようにサポートする、「終活設計のスペシャリスト」と言っても良いでしょう。

資格取得後は、地域の講座やセミナーで終活に関する情報をわかりやすく伝えるなど、身に付けた知識・技能を社会に還元する活動にも取り組めます。

終活カウンセラーになったらできること

終活カウンセラーは、終活に関する悩みの内容を整理し、適切な専門家や支援機関につなぐ役割を担います。そのため、終活カウンセラーには、相談者の話を丁寧に聞き取る力と相続、保険、介護、葬儀など、どの分野の課題なのかを見極める力が不可欠です。

また、エンディングノート作成のサポートや、終活に関する基本的な情報を提供することで、相談者が安心して将来を考えられるように支援するのも大きな役割です。

高齢化が進む現代においては、終活に対する不安を軽減し、次の行動につなげるための「橋渡し役」の役割が期待されています。

終活アドバイザーと終活カウンセラーに向いている人の特徴は?

終活アドバイザーと終活カウンセラーに向いている人の特徴を整理します。自分に合った資格を選ぶための参考にしてください。

終活アドバイザーが向いている人の特徴

終活アドバイザーは、相続や遺言、葬儀準備、財産整理など、終活に関する実務的な内容を幅広く理解し、専門家と適切に連携できる人に向いているとされています。物事を整理しながら具体的な行動につなげることが得意な人や、制度・手続きに関心がある人にとっては学びやすい分野と言えるでしょう。

相談者の希望を聞き出し、具体的な解決策を一緒に探す役割を担うため、コミュニケーション力が高く、人の役に立ちたいという気持ちが強い人にも適しています。介護・福祉現場や金融・保険業界などで高齢者の相談対応経験がある方は、その経験を存分に生かせるでしょう。

終活カウンセラーが向いている人の特徴

終活カウンセラーは、相談者の不安や悩みに耳を傾けながら気持ちを整理する支援を行うため、傾聴力・共感力のある人や、会話のなかから本質的なニーズを見極められる人に向いています。

終活に関する幅広いテーマを扱うことから、心理面だけでなく、相続や介護などの理解を深める姿勢も重要です。

加えて、相談者が何を大切にして生きてきたか、どのような最期を迎えたいかといった思いを深く理解しなければならないため、人の人生観に寄り添うことにやりがいを感じられる人に適した資格でもあります。

終活アドバイザーが実務(解決策の提供)を大切にする資格なのに対し、終活カウンセラーは心理面のサポートに重点を置いているのが特徴です。

終活アドバイザーと終活カウンセラーのよくある質問

ここまで終活アドバイザーと終活カウンセラーの違いについて解説してきました。最後に、それぞれの資格の難易度やメリット、活躍できる職場などについてよくある質問を紹介します。

Q.終活アドバイザーと終活カウンセラーの難易度は?

終活アドバイザーと終活カウンセラーは、講習を通して終活の基礎知識を学び、講習後の試験に合格することで取得できるため、比較的挑戦しやすい資格です。

終活アドバイザーは通信講座を通じて体系的に学習を進める形式なので、全体像をじっくり学びたい人に向いています。一方、終活カウンセラーは級ごとに学習内容や試験形式が異なり、上位資格では相談対応を想定した実践的な理解が求められます。

Q.終活アドバイザーや終活カウンセラーを取得するメリットは?

相続や保険、葬儀、介護などの幅広い終活知識を生かして、信頼性の高いアドバイスや心のケアができるのが大きなメリットです。

介護職、葬祭業、保険業などに従事する方が取得すれば、相談対応の質が向上するでしょう。資格取得を通じて身に付けた知識や技能は、自分自身や家族の将来設計を考える際の参考にもなります。

Q.終活アドバイザーや終活カウンセラーを生かせる職場は?

終活に関する幅広い知識は、介護・福祉、医療、葬儀、金融・保険など、高齢者やその家族をサポートする職種で活用できます。終活の基本や具体的な進め方をわかりやすく説明できれば、相談者の信頼獲得につなげやすいでしょう。

介護福祉士やファイナンシャルプランナーといった資格と組み合わせれば、より専門的な相談に対応することも可能です。

終活アドバイザーと終活カウンセラーの違いを理解して資格選びに生かそう

終活アドバイザーと終活カウンセラーは、共通点の多い資格ではありますが、学習内容や取得方法、仕事の方向性にはそれぞれ特徴があります。終活分野に関心がある方は、両方の違いを知ることからはじめましょう。

終活アドバイザーと終活カウンセラーの違いを理解しておけば、将来的なキャリアプランも描きやすくなります。資格取得後の生かし方を具体的にイメージしながら、ぜひ自分に適した資格を見付けてください。

※当記事は2026年3月時点の情報をもとに作成しています