インテリアコーディネーターの年収はどれくらい?どうすれば年収が上がる?というテーマは、インテリアコーディネーターを目指す方や現役インテリアコーディネーターにとって、大きな関心事ではないでしょうか。資格を取ったりフリーランスになったりすると年収にどのような影響があるのかも、気になるポイントでしょう。
この記事では、インテリアコーディネーターの年収情報と年収アップのための具体的な方法を分かりやすく解説。仕事の内容や資格取得のメリットも紹介します。
- インテリアコーディネーターの年収はどのくらい?
- インテリアコーディネーターとは
- インテリアコーディネーターとして年収を上げる方法
- 年収アップにもつながるインテリアコーディネーターの資格とは
- インテリアコーディネーターの資格取得のメリット3つ
- まとめ:理想の年収を目指し、インテリアコーディネーターのキャリアを築こう
インテリアコーディネーターの年収はどのくらい?
インテリアコーディネーターの年収は、都道府県や働く人の年齢、経験年数などによって異なります。ここからは、厚生労働省が令和7年賃金構造基本統計調査のデータをもとにして公表している、インテリアコーディネーターの年収情報を紹介します。
インテリアコーディネーターの年収【全国平均】
厚生労働省は、インテリアコーディネーターの全国平均年収を539.6万円と公表しています。
この数字は、インテリアコーディネーター限定のものではなく、厚生労働省編職業分類における「その他のデザイナー」のものである点に注意が必要です。
「その他のデザイナー」には、インテリアコーディネーターのほか、インテリアデザイナー、アパレルデザイナー、キャラクターデザイナーなど、さまざまなデザイン職種が含まれます。
また、この数字のもとになっている賃金構造基本統計調査は、主要産業で雇われている労働者の賃金に関するものです。そのため、上記の年収は、フリーランスで働くインテリアコーディネーターの年収は反映されていません。
インテリアコーディネーターの実際の年収は、働く場所や勤続年数など、複数の要素によって大きく変動します。上で紹介した年収は、あくまでも目安として参考にしてみてください。
インテリアコーディネーターの年収【地域別】
インテリアコーディネーターの年収は、都道府県によって差があります。厚生労働省の公表データにて、北海道から九州、沖縄まで各地方の都道府県を1つずつピックアップし、それぞれにおけるインテリアコーディネーター年収をまとめたものが下の表です。
| 都道府県 | 年収 |
|---|---|
| 北海道 | 377万円 |
| 宮城県 | 365.4万円 |
| 東京都 | 609.5万円 |
| 愛知県 | 432.4万円 |
| 新潟県 | 425.4万円 |
| 大阪府 | 505.3万円 |
| 岡山県 | 449.2万円 |
| 愛媛県 | 369.7万円 |
| 福岡県 | 420.8万円 |
| 沖縄県 | 358.8万円 |
| 全国平均 | 539.6万円 |
インテリアコーディネーターの年収は、東京や大阪などでは比較的高い一方、地方ではやや低い傾向にあります。どこで働くかにより、年収に差が出る可能性があることを押さえておきましょう。
インテリアコーディネーターの年収【年齢別・経験年数別】
同じ厚生労働省のデータで、インテリアコーディネーターの年収を、20歳から70歳までの年齢別で見てみましょう。おおよその傾向としては、60歳までは年齢が上がるにつれ年収も増え、その後減少しています。
| 年齢 | 年収 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 344.89万円 |
| 25〜29歳 | 414.49万円 |
| 30〜34歳 | 534.59万円 |
| 35〜39歳 | 564.82万円 |
| 40〜44歳 | 617.87万円 |
| 45〜49歳 | 602.23万円 |
| 50〜54歳 | 630.71万円 |
| 55〜59歳 | 646.85万円 |
| 60~64歳 | 479.61万円 |
| 65~70歳 | 497.64万円 |
また、インテリアコーディネーターは、経験年数によっても収入に差が見られます。経験年数別の所定内給与額(※)をまとめたものが、こちらです。経験が浅いうちは給与は低めですが、実績を積んだりスキルを身に付けたりすることで、給与も伸びる傾向が見られます。
(※所定内給与額:決まって支給される現金給与額のうち時間外勤務手当などを除いた額で、所得税などが控除される前の額)
| 経験年数 | 所定内給与額 |
|---|---|
| 0年 | 28.61万円 |
| 1~4年 | 28.95万円 |
| 5~9年 | 36.61万円 |
| 10~14年 | 39.1万円 |
| 15年以上 | 38.89万円 |
(出典:職業情報提供サイト(job tag)「インテリアコーディネーター」、ハローワークインターネットサービス「03 法務・経営・文化芸術等の専門的職業」、厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況:調査の概要」)
インテリアコーディネーターとは
インテリアコーディネーターの年収事情を理解するには、インテリアコーディネーターとはどのような職業なのかを知ることも重要です。ここからは、仕事の内容と働く場所、インテリアコーディネーターになる方法を解説します。
インテリアコーディネーターの仕事内容
インテリアコーディネーターとは、住宅やオフィス、商業施設といった空間において、壁紙、カーテン、照明、家具などの選定や配置をトータルで提案する専門職です。
依頼主のライフスタイルや予算、好みをヒアリングしたうえで、図面や立体モデル、サンプル、カタログなどを用いながら空間全体をコーディネートし、アドバイスや提案を行います。
新築のマンション・オフィスや商業施設プロジェクトにおけるインテリアコーディネート、戸建てや賃貸物件の内装提案、ショールームでのアドバイス業務など、インテリアコーディネーターとしての仕事の規模や内容は、現場によりさまざま。依頼主へのコーディネート提案を、対面だけでなくオンラインで行うこともあります。
インテリアコーディネーターは、インテリア商品や住宅に関する豊富な知識はもちろんのこと、コンサルティング能力、プレゼン能力のほか、美的センスも求められる仕事です。
インテリアコーディネーターの職場
インテリアコーディネーターは、主に住宅・インテリア関連企業で働きます。住宅メーカーやリフォーム会社、設計事務所、デザイン事務所、家具販売店、インテリアショップなど、インテリアコーディネーターの活躍の場はさまざまです。
なかには、独立して自ら立ち上げた個人事務所で働くインテリアコーディネーターもいます。
インテリアコーディネーターになるには
インテリアコーディネーターとして働くために、必須の学歴や資格はありません。インテリアコーディネーターになるルートとしては、インテリアや建築分野の大学・短大・専門学校や通信講座、独学などで基礎知識を身につけたうえで、住宅・インテリア関連の企業に就職し、経験と知識を積んでいくのが一般的です。
独立してフリーランスになることを目指す場合も、まずは企業などに就職し、現場経験を積みながらスキルアップを図っていきます。
なお、インテリアコーディネーターは女性比率が高いとされる職種ですが、男性の参入も少なくはありません。インテリアコーディネートでは、男性ならではのアドバイスが求められることもあります。インテリアコーディネートは男女ともに目指せる職種です。
(出典:職業情報提供サイト(job tag)「インテリアコーディネーター、インテリアコーディネーターとは|インテリアコーディネーター | 公益社団法人インテリア産業協会公益社団法人インテリア産業協会、インテリアコーディネーターになるには|大学・専門学校のマイナビ進学)
インテリアコーディネーターとして年収を上げる方法
インテリアコーディネーターとしての年収を上げるには、「働き方を変える」「スキルと実績を高める」といった取り組みがポイントとなります。ここからは、インテリアコーディネーターの年収アップにつながる行動を紹介しましょう。
給与の高い会社に転職する
現在勤めている会社よりも給与の高いところへ転職することで、インテリアコーディネーターとしての年収アップを実現できます。
インテリアコーディネーターの求人を出す企業のなかには、大手企業などを中心として、全国や各地域の平均よりも高めの給与を出すところもあります。ボーナスが高水準である企業や、月給に加えて歩合給もある企業に転職すれば、年収が上がる可能性が高まるでしょう。
インテリアコーディネーターの求人は、こちらで検索できます。どのような求人があるか具体的に確かめたい方は、ぜひチェックしてみてください。
▶マイナビ転職:「インテリアコーディネーター」を含む求人・転職・中途採用情報
フリーランスとして独立する
企業での実務経験を経てフリーランスのインテリアコーディネーターになると、企業勤めの頃よりも年収が上がる可能性があります。フリーランスでは、案件単価(報酬額)や働く時間を自分でコントロールできるからです。
単価は依頼主や案件内容によって異なり、住宅メーカーやオフィス、商業施設といった法人案件や大規模なプロジェクトでは、高額なものもあります。
フリーランスとしての年収は、担当した案件の規模や数を反映したものとなり、上限はありません。提案力を磨いて高単価のプロジェクトやリピート案件を受注すれば、収入アップにつながる可能性が高くなります。
ただし、フリーランスには経営管理や営業のスキルも必要であることや、独立直後から案件に恵まれるとは限らないこと、状況によっては収入が不安定になる可能性もあることには注意が必要です。
専門分野に特化して強みをつくる
インテリアコーディネーターとしての年収を上げるには、住宅リフォーム、店舗デザイン、オフィス空間、カラーリング、福祉住環境など、特定分野における専門性を高め、競合との差別化を図るのも効果的です。
特に、個人で仕事をするフリーランスのインテリアコーディネーターにとって、専門性の強化による競争力アップは、非常に重要なテーマだと言えます。
得意な分野で実績を積んだり、専門性の高さを公式サイトやSNSで発信したりして、業界で広く知られる存在となることを目指しましょう。そうすれば、クライアントからの指名や高単価案件の受注により、年収アップを実現できる可能性が高まると考えられます。
新しい知識やスキルを習得する
インテリアの最新トレンドをキャッチすることや知識・技術をアップデートし続けることも、インテリアコーディネーターとしての長期的な年収の伸びに直結します。
インテリアコーディネーターの年収は、実績やスキルによって大きく変わります。実務経験が豊富で多彩な案件を担当できる人や、空間デザイン・3Dパース作成など付加価値の高いスキルを持つ人、新素材や最新デザインの知識を持ちトレンドに合った提案ができる人は、依頼主から選ばれやすく、高単価案件を受注できる可能性も高いと言えるのです。
時代のニーズに対応できるインテリアコーディネーターを目指し、各種セミナーやオンライン講座、資格試験などを活用してスキルアップに励みましょう。
人脈を広げる
インテリアコーディネーターの年収向上を実現するには、人脈づくりも欠かせません。依頼主との信頼関係を築くほか、インテリア関連職種のネットワーキングイベントや建築業界の交流会に参加したり、SNS・ポートフォリオサイトを活用したりして、幅広い人脈を築きましょう。
人との縁を大切にすることで、リピート受注、新規案件の紹介、新プロジェクト参画などのチャンスにつながり、年収アップの土台を作ることができます。
年収アップにもつながるインテリアコーディネーターの資格とは
インテリアコーディネーターとしての年収アップを目指すにあたっては、専門資格を取得するのもおすすめです。ここでは、インテリアコーディネーター資格の内容と取得メリットを解説します。
インテリアコーディネーターの資格概要
インテリアコーディネーターの資格は、インテリアコーディネーターに必要な知識とスキルを証明する民間資格です。公益社団法人インテリア産業協会が、この資格を認定しています。
資格取得の方法は、年に一度実施される試験で、一次・二次の順に合格すること。まず一次の学科試験は、CBT方式で行われます。問題は選択式で、試験範囲は下記のとおりです。
<インテリアコーディネーターの試験範囲>
- インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
- インテリアコーディネーターの仕事に関すること
- インテリアの歴史に関すること
- インテリアコーディネーションの計画に関すること
- インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
- インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
- 環境と設備に関すること
- インテリアコーディネーションの表現に関すること
- インテリア関連の法規、規格、制度に関すること
二次試験は、一斉受験方式の実技試験です。内容は、プレゼンテーションと論文の2課題で、インテリア計画の提案に関することが問われます。プレゼンテーションには図面作成や着彩が含まれます。
一次試験は、年齢や経験などに関係なく誰でも受験可能です。実際、受験者の年齢層は男女ともに24歳以下~50歳以上と幅広く、住宅・インテリア関係の就業者だけでなく、他業種の人や学生・主婦なども受験しています。二次試験の対象者は、過去3年以内の一次試験合格者です。
一次・二次ともに合格基準は公表されていません。2025年度試験の合格率は、一次試験が34.0%、二次試験が56.6%、一次・二次試験を通じた合格率は25.4%でした。
(出典:公益社団法人インテリア産業協会「インテリアコーディネーター資格試験」)
インテリアコーディネーターの資格取得のメリット3つ
メリット1.専門性をアピールできる
インテリアコーディネーター資格を取得すると、インテリアコーディネートの専門知識があることを、クライアントや企業に対して明確にアピールできます。資格の取得は、自分のインテリアコーディネーターとしての信頼性を高めるのに有効です。
資格を示すことで、「この人になら任せられる」という安心感を相手に与えることができ、仕事を依頼されやすくなるだけでなく、資格を持たない同業者との差別化にもつながるでしょう。結果として、収入アップに結び付く可能性が高まります。
メリット2.資格手当の対象になる
会社勤務の人がインテリアコーディネーターの資格を取得すると、会社から資格手当を受け取れる場合があります。
インテリアコーディネーターの資格手当の額は、企業によりさまざまですが、数千円から1万円程度のことが一般的です。資格手当の対象となれば、基本の給与に加えて毎月一定額を受け取れるようになるため、年収アップにつながります。
メリット3.別資格との組み合わせで業務を拡大しやすい
ほかの建築・インテリア関連資格と組み合わせることで業務の幅を広げやすいのも、インテリアコーディネーター資格の魅力です。インテリアコーディネーターと相性の良い資格の例はこちらです。
- 二級建築士
- カラーコーディネーター
- 照明コンサルタント
- 窓装飾プランナー
- 福祉住環境コーディネーター
- インテリアデザイン技能検定
- 整理収納アドバイザー
インテリアコーディネーターを含む複数資格を持つことは、自分ならではの強みを作るのに効果的です。また、専門分野が増える分、より複雑で単価の高い仕事を獲得できるようにもなるため年収アップにつながります。
特に、フリーランスのインテリアコーディネーターにとって、複数の資格を取るメリットは大きいでしょう。
まとめ:理想の年収を目指し、インテリアコーディネーターのキャリアを築こう
インテリアコーディネーターの年収は、働く場所や年齢、経験年数、働き方によって差があります。
令和7年賃金構造基本統計調査をもとに厚生労働省が公表した内容によれば、インテリアコーディネーターの全国平均年収は539.6万円。都道府県別で見ると300万円台から600万円台までと幅があり、年齢や経験年数が上がるにつれ年収も増える傾向にあります。
インテリアコーディネーターとして年収を上げるには、転職やフリーランス転身のほか、資格取得などが効果的です。最新の知識とスキルを習得し続け、時代のニーズに応えられる柔軟な姿勢を持つことも欠かせません。
理想の年収に向け、人脈づくりや資格取得、専門分野の確立に取り組みながら、インテリアコーディネーターとしてのキャリアを築いていきましょう。
※この記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています