英検準2級の受験を考えるなかで、どのくらいのレベルなのか分からず、受験を迷う方は多いのではないでしょうか。受験を決意するうえでは、「単語や文法のレベルはどの程度?」「合格するのは難しい?」といった疑問も、ぜひ解消しておきたいところでしょう。
この記事では、英検準2級のレベルについて、試験内容や合格基準点、他級との比較を交えながら分かりやすく解説します。英検準2級取得のメリットや、効果的な対策方法も紹介しますので、英検準2級の合格に向けた勉強を始めるための参考にしてください。
- 英検準2級のレベルとは?
- 英検準2級と他の級のレベルの違い
- 英検準2級のレベルを他の指標・資格と比較
- 英検準2級の資格取得のメリット
- 英検準2級合格のための勉強法
- まとめ:英検準2級のレベルを知り、取得に向け対策を始めよう
英検準2級のレベルとは?
英検準2級のレベルを具体的に解説していきます。試験内容や合格基準点も、一緒に押さえましょう。
英検準2級のレベルは高校中級程度
英検準2級は、高校中級レベルです。日常生活や社会的な話題について英語で読んだり聞いたりできるほか、自分の考えを基本的な英語で伝えられるのが、英検準2級のレベルとなります。
リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの英語4技能をバランスよく身に付け、英語を単に暗記するだけではなく実際に使えるレベルなのが、英検準2級の特徴です。
(出典:各級の目安 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会、準2級の過去問・試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会)
英検準2級で必要な単語・文法のレベル
英検準2級に合格するためには、高校2年生までに学校で習うレベルの、3,600語程度の単語力が求められます。
また、英検準2級で問われる文法は、中学レベルの基礎文法に加え、高校基礎レベルの受動態・関係代名詞・分詞構文・仮定法などです。作文や面接で自分の意見や経験を英語で表現できるレベルの、正確な文法知識が求められます。
英検準2級の試験内容
英検準2級の試験は、一次試験と二次試験に分かれています。
一次試験の内容は、リーディング・ライティング(80分)とリスニング(約25分)です。家庭や学校、職場、地域などにおける身近な話題のほか歴史、教育、科学、自然・環境といった社会的なテーマが扱われます。一次試験の出題内容と問題数は、下の表のとおりです。
| 内容 | 解答方式 | 出題内容 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| リーディング | マークシート方式 | 短文の語句空所補充(会話文を含む) | 15 |
| 会話文の空所補充 | 5 | ||
| 長文の語句空所補充(物語文・説明文) | 2 | ||
| 長文の内容一致選択(Eメール・説明文) | 7 | ||
| ライティング | 記述式 | Eメールの作文 | 1 |
| 質問に対する意見の論述 | 1 | ||
| リスニング | マークシート方式 | 会話の応答文選択 | 10 |
| 会話の内容一致選択 | 10 | ||
| 文の内容一致選択(物語文・説明文) | 10 |
一次試験合格者が対象の二次試験は、面接方式による約6分のスピーキングテストです。過去には、日常生活の話題として、ホームシアターやボランティアガイド、電子辞書、食品フェアなどを題材とした問題がありました。
二次試験の出題内容・問題数はこちらです。
| 内容 | 解答方式 | 出題内容 | 問題数 |
|---|---|---|---|
| スピーキング | 面接官1人対受験者1人の面接 | 音読(50語程度のパッセージ) | 1 |
| パッセージについての質問への解答 | 1 | ||
| イラスト中の人物の行動描写 | 1 | ||
| イラスト中の人物の状況説明 | 1 | ||
| トピックについての質問への回答 | 1 | ||
| 日常生活についての質問への回答 | 1 |
(出典:準2級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会)
英検準2級の合格基準点
英検準2級の合格基準点は、一次試験が1,322点(1,800点満点)、二次試験が406点(600点満点)です。この点数は、受験者の英語力をユニバーサルな尺度で数値化した、英検CSEスコアというものです。
英検CSEスコアは、全答案の採点後に統計的手法で算出されます。1問あたりの点数も、合格するための正答率も決められてはいませんが、英検準2級の場合、各技能の正答率が6割程度で合格となる傾向があります。
なお、準2級を含め、英検の合格率は公表されていません。
(出典:英検CSEスコアでの合否判定方法について | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会、英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会)
英検準2級と他の級のレベルの違い
英検準2級のレベルが気になる方は、名前が似ている準2級プラスや、準2級の一段階手前である3級などとのレベルの違いも知りたいのではないでしょうか。ここからは、英検準2級と他の級の試験内容や難易度の違いを解説します。
英検準2級プラスとの違い
英検準2級が高校中級程度なのに対し、英検準2級プラスのレベルは高校上級程度です。
英検準2級プラスは、準2級と2級の間に位置する級として、2025年度に導入されたものです。
従来、準2級と2級の間には高い壁があるとされてきました。この二つの級は難易度が大きく違い、準2級合格者が2級に合格するまでには約2年もかかっていたためです。そのレベルの差を埋め、2級へのステップアップをしやすくする級として、準2級プラスが誕生しました。
英検準2級では日常的なトピックがよく扱われるのに対し、準2級プラスでは、身近な社会的テーマや、準2級よりも抽象度の高い話題が多く出題されます。必要な単語数は4,000語程度で、高校2~3年生レベル。英検準2級プラスは、準2級の次に狙うのに適した級となっています。
(出典:準2級プラス特設サイト|公益財団法人 日本英語検定協会)
英検2級との違い
英検2級のレベルは、高校卒業程度です。高校中級程度の準2級と比べ難易度が高く、大学入試レベルの英語力が求められます。
英検2級では、医療やテクノロジー、ビジネスといった社会的・学術的話題や時事問題などが出題されます。リーディング・リスニングではそうした内容を十分に理解できる能力が、ライティング・スピーキングでは出題テーマについて論理的に書く・話す能力が審査されます。
英検2級の合格に必要な単語数は、5,100語程度です。英検2級は、実生活に応用できる英語力を証明するレベルとして、海外留学や企業での採用条件としても活用されています。
(出典:2級の過去問・試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会、2級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会)
英検3級との違い
英検3級は、準2級よりも一段階易しい、中学卒業程度のレベルです。
英検3級で求められるのは、家族、友達、学校、趣味といった身近なテーマについての英語を理解し、使う能力です。社会的なテーマが出題される準2級と比べると、3級では日常生活に必要な英語により重きが置かれています。
英検3級の合格に必要な単語数は、2,100語程度です。英検3級は、準2級の受験前に、中学レベルの基礎英語学習の集大成としてチャレンジするのに適したレベルだと言えます。
(出典:3級の過去問・試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会、3級の試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会)
英検準2級のレベルを他の指標・資格と比較
英語の資格試験には、英検のほかにもTOEICやGTECなどがあります。また英語学習をしている人であれば、CEFRという国際指標を聞いたことがある人もいるでしょう。
では英検準2級に合格すると、他の英語資格やCEFRではどのレベルに相当するのでしょうか。以下で解説します。

英検準2級とCEFR(セファール)
英検準2級に合格すると、CEFRのA2レベルに該当する英語力を証明できます。
CEFRとは、外国語学習者の言語習熟度をA1・A2・B1・B2・C1・C2の6段階で示す国際基準のことです。
このうちA2は「基礎段階の言語使用者」にあたり、身近で日常的なことについて単純な情報交換ができるレベルです。具体的には、基本的な個人情報や家族、買い物など、自分と直接関係のある範囲で文や表現を理解できるレベルだとされます。
(出典:英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会)
英検準2級とTOEIC(トーイック)
英検準2級の合格点は、TOEIC® Listening & Reading Test(以下、TOEIC)のスコアでは225~550点程度に相当します。このスコアは、おおよそ、通常会話で最低限のコミュニケーションができるレベルの英語力を示すものです。
TOEICは、ビジネスシーンでの英語コミュニケーション能力をリーディング・リスニングに特化して測る試験です。試験結果は合否ではなく、990点満点中の5点刻みのスコアで表示されます。
学校や日常生活といった身近なトピックが多い英検準2級とは異なり、主にビジネス英語が出題されるのがTOEICの特徴です。
(出典:英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会、TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表|【公式】TOEIC Program|IIBC、Proficiency Scale|IIBC)
英検準2級とGTEC(ジーテック)
英検準2級の合格点は、GTECのスコアで言うと680~929点相当です。このスコアは、大学受験生程度で、海外でのホームステイや語学研修を楽しめるレベルの英語力を表します。
GTECは、スピーキング・リスニング・ライティング・リーディングの4技能を、日常生活や学校などでの英語使用を想定して測るスコア型の英語試験です。対象年齢で問題が分かれており、なかでも中学生・高校生向けのGTEC Core(840点満点)かGTEC Basic(1080点満点)が、英検準2級レベルに近いと言えます。
(出典:英検CSEスコアとは | 公益財団法人 日本英語検定協会、GTEC | スコア型英語4技能検定|ベネッセコーポレーション)
英検準2級の資格取得のメリット
英検準2級の受験を考えるなら、レベルだけでなく、合格後に得られるメリットも把握しておきましょう。ここから、英検準2級を取得する利点を紹介します。
高校・大学受験に役立つ
英検準2級を取得すると、高校受験や大学受験で優遇措置を受けられる可能性があります。
国公私立のさまざまな高校・大学が、推薦から一般までの多様な入試で、入学志願者の英検合格実績を参考にしています。英検準2級を取得すると、そうした学校への出願資格が認定されたり、英語試験が免除されたりするほか、入試の得点に加点してもらえることもあるのです。
高校や大学入試を少しでも有利に進めるうえで、英検準2級の取得は効果的だと言えるでしょう。
(出典:入学前も入学後も、英検が決め手!英検・TEAP・IELTS 活用校検索)
▼英検準2級の取得により入試で優遇措置を受けられる大学は、こちらでも検索できます
英語力向上の土台を作れる
英検準2級を取得すると、英語力をさらに高めていくための基礎固めができます。
観光や接客をはじめ幅広い業界で英語力がある人材が求められるなか、特に評価されやすいのは、実務レベルの英語力を持つ英検2級以上の取得者です。英検準2級の取得は、その英検2級以上を目指す重要なステップとなるでしょう。
また、英検準2級に合格すれば、達成感や自信が得られ、英語学習を続けるモチベーションが高まりやすくなります。英検準2級の取得は、キャリア形成を意識した英語学習の大きな後押しになると言えるのです。
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英検準2級合格のための勉強法
英検準2級のレベルを理解し、取得を目指して勉強を始めようとしている方のために、効果的な勉強法を紹介します。以下のポイントを押さえて、対策を進めていきましょう。
合格に必要な勉強時間
英検準2級に合格するには、だいたい3カ月前から勉強を始めるのが良いと言われています。
具体的な所要時間は人によって異なりますが、例えば英検3級を取得済みの人の場合、少なくとも30~100時間程度は見ておくと良いようです。中学英語がしっかり身に付いていると、比較的スムーズに学習が進むでしょう。
普段英語に触れていない人や、久しぶりに英語を勉強する人であれば、より長く時間がかかることもあるでしょう。余裕を持って、半年前から準備を始めるのもおすすめです。
単語・熟語対策
英検準2級合格のための単語・熟語対策としては、英検準2級専用の単語帳やアプリの活用がおすすめです。出題頻度の高い単語や、会話表現、接続詞、句動詞などを、ただ覚えるのではなく意識的に使えるよう反復練習しましょう。
記憶の定着のためには、毎晩その日に学んだ英単語をまとめて復習するほか、声に出したり例文を作ったりといったアウトプットをするのが効果的です。定期的に確認テストを行い、間違えた単語は重点的に覚え直すようにしましょう。
高校生であれば、高校の授業で学習する単語や熟語をしっかりと定着させることも大切です。少しずつでも毎日継続して取り組んでください。
リーディング対策
英検準2級のリーディング問題では、長文を素早く読み、要点を把握することが必要です。そのために、毎日一定量の英文読解に取り組み、内容をつかむ練習を行いましょう。長文の大意を把握し、設問の意図を正しく理解することが、合格のカギとなります。
また、過去問演習を何度も行うことも大切です。過去問に知らない単語や表現が出てきた時は、都度単語帳などで確認し、確実に身に付けてください。過去問演習は、時間配分の練習にもなります。分からない問題には時間をかけすぎないといった、解答のコツも身に付けていきましょう。
リスニング対策
英検準2級では、リスニング問題の英文は一度しか読まれません。英語を一回で正確に聞き取る力を鍛えるため、過去問やリスニング対策用アプリなどを活用してリスニング問題に慣れながら、会話や英文の大意をつかむ練習をしましょう。
問題を解いた後は、答え合わせをするだけでなく、スクリプトを見ながら英語を聞き直してみてください。特に、一回で聞き取れなかった言葉は重点的に復習します。聞こえたとおりの発音で自分でも読む練習をすれば、英語の音が理解でき、聞き取れる言葉が増えていくでしょう。
ライティング対策
英検準2級のライティング対策としては、基本的なエッセイ構成(導入・理由・まとめ)を覚え、自分の考えを論理的に組み立てる練習が欠かせません。ライティングの構成には、例えば以下のようなものがあります。
- 冒頭:問いに対する自分の意見を、肯定または否定の立場で述べる
- 理由①:その意見に至った一つ目の理由を書く
- 具体例①:理由①を裏付ける具体的な事例やエピソードを示す
- 理由②:意見を補強する二つ目の理由を書く
- 具体例②:理由②を裏付ける別の具体例を挙げる
- まとめ:冒頭の意見をもう一度述べ、全体を締めくくる
こうしたテンプレートや、よく使う接続詞を頭に入れ、多様なトピックで書く練習を繰り返しましょう。
なお、あるテーマについて肯定か否定かを選んだうえで文章を書く際は、理由や具体例が思い付きやすいほうを選ぶと良いでしょう。
文を書いた後は、模範解答と照らし合わせるだけでなく、誰かに添削してもらうのがおすすめです。フィードバックをもとに、文法ミスのない分かりやすい表現を習得すると、得点アップにつながります。
スピーキング(面接)対策策
英検準2級のスピーキング(面接)対策には、オンライン英会話を積極的に活用し、模擬面接や場面設定に沿ったロールプレイングをするのがおすすめです。一人で対策する場合は、練習問題を実際に声に出して解答し、録音して自己チェックすると良いでしょう。
また、「I think that~」「I believe that~」といった話し始めのフレーズや、「Well、Let me see」のような間をつなぐ表現を覚えましょう。「Could you say that again, please?」など、聞き返したい時の表現も忘れずに確認してください。
日常生活のなかでも英語で自分の考えを伝える練習をすると、表現の幅を広げるのに効果的です。継続的な練習は、自信にもつながるでしょう。
まとめ:英検準2級のレベルを知り、取得に向け対策を始めよう
英検準2級のレベルは、高校中級程度です。英検準2級では、日常生活や社会的な話題について英語で読む・聞く力や、自分の考えを基本的な英語で書く・話す力を証明できます。
英検準2級を取得すると、高校受験や大学受験で優遇措置を受けられる可能性が高まるほか、今後上位級の取得を目指していくための英語の基礎固めができるでしょう。
英検準2級を取得するには、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングのそれぞれにおいて、ポイントを押さえて学習を進めることが大切です。合格に向けて、コツコツ学習を続けていきましょう。