
TOEIC(トーイック)の一つの目標として、「800点獲得」が掲げられることも少なくありませんが、800点に到達するにはどのくらい勉強すればよいのでしょうか。
本記事では、TOEIC受験初心者から中級者、上級者まで、現在のスコア別に800点に到達するための目安時間を紹介します。
800点獲得のために必要な英語力や勉強のコツについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
※一般的に「TOEIC」といえば「TOEIC Listening & Reading Test」を指しますが、本記事では「TOEIC」と記載します。
- TOEIC800点のすごさとは? レベル・難易度の目安
- TOEIC800点を取ることによるメリット
- TOEIC800点獲得に必要な英語力と勉強方法
- TOEICのスコアアップに必要な勉強時間の目安とスケジュール例
- TOEIC800点獲得に向けた勉強のポイント
TOEIC800点のすごさとは? レベル・難易度の目安
そもそも、TOEICで800点を取るのは、どのくらい難しいのでしょうか。
公式サイトによると、2023年度のTOEIC平均スコアは612点。795点以上は、16.2%の人しか取得できていないそうです。ちなみに内訳は、795点~844点が6.8%、845点~894点が5%、895点~990点は4.4%となっています。
このデータだけ見ても、800点を取るのがいかに難しいかがわかるのではないでしょうか。
なお、TOEIC800点台を取れる人の英語力は、「レストランでウエーターが話す本日のおすすめや、専門分野にまつわるビジネスプレゼンテーションの内容を聞き取れる」「初めて触れる話題でも、英字新聞に書かれていることがわかる」「自社製品の販売に関する契約書類をスムーズに読める」といったレベルだとされます。
TOEIC800点を取ることによるメリット
外資系企業や海外進出をしている日系企業では、TOEICの点数を求人の応募条件にしているケースが見られます。800点を取得していれば、そうした企業への就職・転職を目指す際も有利に働くでしょう。
また800点あれば、社内でのキャリアアップや海外赴任、英語を活用する部署を希望する場合などに、高い評価を得られる可能性があります。会社によっては、TOEICで一定以上のスコアを取得している社員に、資格手当や報奨金が出るケースもあるようです。
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TOEIC800点獲得に必要な英語力と勉強方法

ここからは、「TOEICで800点を取るためにはどんな能力が必要なのか」や、「それを身に付けるためにはどうすればいいのか」について解説します。
語彙力
リスニングであれリーディングであれ、設問にわからない文章があったとしても、単語の意味さえ理解していれば、ある程度の意味を推測できます。そのため、TOEICにおいて語彙力は非常に重要です。
TOEICで800点を取得するのに必要な単語数は、8,000語程度といわれています。基本をおろそかにせずに、TOEIC専用の単語帳などを活用して、頻出単語を効率的に覚えるようにしましょう。
なお、TOEICはマークシート方式なので、英単語をスペルから完ぺきに覚える作業は、優先順位を下げてもよいでしょう。スペルはさまざまな英文を読み込むなかで自然に覚えられるので、まずは文字の並びや音、意味を中心に覚えるのがおすすめです。
リスニング力
TOEICはリスニング495点(100問)、リーディング495点(100問)の計900点満点で構成されています。そのため800点を取るには、それぞれで400点以上取れる実力を付けるのが理想的です。
スコアの算出方法は公になっていないため断言はできませんが、各100問のうちそれぞれ85問正解、つまり正答率85%を目指すと、800点取得できる確率が高まるでしょう。
リスニングでは、英語の長文や複雑な会話の内容を把握する必要があり、日常会話はもちろん、ビジネス会話やプレゼンテーションの内容を理解できるレベルが求められます。耳が英語に慣れるように、スキマ時間などを利用して、繰り返し英文を聞くことを心がけましょう。
リーディング力
TOEICで800点を取るためには、英字新聞やビジネス文書を読んで、大まかな内容を理解できるレベルのリーディング力が必要だといわれています。
また、試験では読解力はもちろんのこと、ある程度のスピード感で長文を読める力も必要になります。スムーズに読めれば、一つの問題に取り組む時間が短縮でき、最後まで余裕を持って解答できるからです。
そうした力を身に付けるためにも、頻出単語や文法を確実に覚えて、文章を見たらすぐに意味が浮かぶ状態にしておきたいものです。過去問などでわからない単語や文法が出てきたら、都度意味を確認して自分のものにしましょう。
本番と同じ時間で問題を解いて、集中力をキープする練習をしておくことも大事です。
TOEICのスコアアップに必要な勉強時間の目安とスケジュール例
ここでは、現在のスコア別に、800点台を出すために必要な勉強時間の目安や、スケジュール例などを紹介していきます。
100点ごとに200~300時間程度の勉強時間が必要
Oxford University Pressが公表している「A Teacher’s Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success」によると、TOEICスコアを100点上げるためには、200~300時間程度の勉強時間が必要だとされています。
以下は、現在のスコアから見た、850点を取るのに必要な勉強時間の目安です。
| 現在のスコア | 必要な勉強時間 |
|---|---|
| 250点 | 1,450時間 |
| 350点 | 1,225時間 |
| 450点 | 975時間 |
| 550点 | 725時間 |
| 650点 | 500時間 |
| 750点 | 275時間 |
当然のことですが、現在のスコアと目標スコア(ここでは850点)が離れていればいるほど、目標達成に多くの時間がかかります。そのため、試験日までの期間が短すぎると、一日に勉強する時間が多くなり、やる気が続かない可能性があります。逆に、試験日までの期間が長すぎても、モチベーションの維持が難しくなるでしょう。
そうした状況を防ぐためにも、現在のスコアが低い場合は、一気に高得点を目指すのではなく、段階的に目標を上げていくのも一つの方法です。
下記では、現在のスコア別に、850点にするために必要な勉強時間とスケジュール例を紹介します。
550点から850点にするために必要な勉強時間とスケジュール例
現在のスコアが550点の場合、そこから850点にするために必要な勉強時間の目安は、725時間程度とされています。
つまり、一日3時間勉強すれば約8カ月、平日に各1時間・土日に各6時間なら約10カ月の計算です。やや長丁場となりますが、自分なりにモチベーションをキープしながら、コツコツと勉強を続けましょう。
現状550点であれば、中学~高校レベルの内容を徹底的に復習し、基礎的な語彙力や文法への理解を高めるのが先決です。基本をマスターすることを重視しつつ、TOEICの頻出単語を確実に覚えましょう。あわせて、英語に耳を慣らすことも大切です。
650点から850点にするために必要な勉強時間とスケジュール例
650点から850点にするために必要な勉強時間の目安は、500時間程度。一日3時間勉強すれば約5.5カ月、平日に各1時間・土日に各6時間なら約7カ月の計算です。
現状で650点が取れているということは、基礎力についてはある程度身に付いているといえます。
そこから850点を目指すためには、より高度な単語・文法を習得するとともに、過去問を繰り返し解いて、苦手なパートをなくす必要があります。長文読解が苦手な場合は、時間内に全問解けるように実力を高めていきましょう。
実力を発揮しやすいように、本番の試験形式や時間に慣れておくことも大事です。
750点から850点にするために必要な勉強時間とスケジュール例
現在750点取れている人が850点を取りたいのならば、必要な勉強時間の目安は275時間程度です。一日3時間勉強すれば約3カ月、平日に各1時間・土日に各6時間なら約4カ月の計算です。
すでに750点取れている場合は、伸び代が少ないので、単語や文法の習得度を完ぺきに近づける必要があります。苦手分野をできる限り減らして、安定的に正解できるようにつとめましょう。
リスニングが苦手な場合は、聞き逃しの可能性をつぶすために、ディクテーション(英語を聞きながら文字を書き起こす勉強法)を行うのがおすすめです。ディクテーションによって、聞き取れなかった部分が明確になるため、自分に何が足りていないか(単語力なのか文法の理解力なのかなど)が把握できます。
英語独特のリズムやイントネーション、スピードに慣れるために、シャドーイング(聞こえてきた英語をワンテンポ後でまねして声に出す方法)を行うのもいいでしょう。
TOEIC800点獲得に向けた勉強のポイント

続いては、TOEICで800点を獲得するための、勉強のポイントを解説します。
苦手分野をなくして総合的な力を付ける
TOEICで800点を取るためには、全体を通して85%程度の正答率をキープする必要があります。大きな取りこぼしは命取りとなるため、得意分野だけで点数を狙うスタイルは避けたほうが賢明でしょう。
全体を通してまんべんなく点数を取るには、総合的な英語力を身に付けて、さまざまなジャンル・形式で安定的に正答できるようにする必要があります。
苦手だったり間違えやすかったりする部分は、過去問などを使って繰り返し学習し、確実にマスターすることが大切です。
「あいまいながらわかる」から卒業して全体の理解度を上げる
TOEICで800点を取るためには、「聞き取れた部分、または読み取れた部分から推測して解答する」というのではなく、「すべてを理解して問題を解く」という意識が必要となります。
推測して解答する方法だと、答えに確信が持てないため消去法になるケースが多く、解答までに時間がかかったり、正答率が下がったりするからです。また、本文と選択肢の間に言葉の言い換えが見られた際、正答を見つけるのが難しくなってしまいます。
過去問、問題集を解いたときに感覚で正解できたとしても、理解があいまいならそのままにせず、きちんと解説を読み込むことが大切です。
TOEICの出題形式を把握して慌てずに回答できるようにする
どんなに英語力が身に付いても、慣れていない問題の形式だと、実力を発揮できない可能性があります。そのため、普段から実際のTOEICのテスト形式や、時間に慣れておくことも大切です。
TOEICのリスニングセクションはPart1からPart4まであり、約45分で100問に解答します。一方、リーディングセクションはPart5からPart7まであり、75分間で100問に回答する必要があります。
2025年7月現在、細かい構成は下記の通りとなっているので、あらかじめ把握しておくとよいでしょう。
【リスニングセクション】
- Part1…写真描写問題 6問
1枚の写真について、4つの短い説明文が1度だけ放送されるので、そのなかから写真を最も的確に描写しているものを選ぶ - Part2…応答問題 25問
1つの質問または文章と、それに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送されるので、設問に対して最も適切な答えを選ぶ - Part3…会話問題 39問
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送されるので、問題用紙に印刷された設問と解答を読み、4つの答えから最も適切なものを選ぶ
(各会話には設問が3問ずつある) - Part4…説明文問題 30問
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送されるので、問題用紙に印刷された設問と解答を読み、4つの答えから最も適切なものを選ぶ
(各トークには質問が3問ずつある)
【リーディングセクション】
- Part5…短文穴埋め問題 30問
不完全な文章を完成させるために、4つの答えから最も適切なものを選ぶ - Part6…長文穴埋め問題 16問
不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)から最も適切なものを選ぶ
(各長文には設問が4問ずつある) - Part7…1つの文書 29問/複数の文書 25問
いろいろな文書が印刷されているので、設問を読み、4つの答えから最も適当なものを選ぶ。文書内に新たな一文を挿入するのに、最も適切な箇所を選ぶ設問もある
(各文書には設問が数問ずつある)
繰り返し過去問などを解いておくことで、本番も平常心で臨めるようにしたいものです。TOEICは英文のみで構成されており、問題文も英語であることを覚えておきましょう。
本番で慌てないためには、過去問や問題集を本番と同じ時間設定で解いてみるのもおすすめです。問題に慣れるのはもちろん、集中力をどのくらい保てるか、時間配分をどうするかなどを把握しやすくなります。
※TOEICはEducational Testing Service(ETS)の登録商標です。
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