
こんにちは。ワインが大好きな、シカクト編集部の木谷です。現在、J.S.A.ワインエキスパート取得に向けて勉強中です(2025年7月現在、一次試験に合格しました)。
よく、「ワイン業界の仕事をしているわけでもないのに、どうしてワインエキスパートの勉強をしているの?」と聞かれますが、私の答えはただ一つ。「ワインを知るとワインがもっと楽しくなるから」です。
例えば、「このブドウ品種から造られたワインは、基本的に味も香りも控えめ」という知識を持っていれば、予想以上の味と香りがしたときに「どうして⁉」と感動できます。また、それをきっかけにワインの製造方法などを深掘りして、より深くワインの世界に浸ることもできます。
もともと収集癖のある私は、興味がある分野の情報をとことん集めたくなるタイプ。だからこそ、大好きなワインについて「もっと知りたい!」という思いを抑えきれず「J.S.A.ワインエキスパート」の受験を決めました。しかし、社会人なので毎日働きながらの勉強は本当に大変です……。
そうやってワインの勉強をしていて思うのは、大変だからこそ、楽しみながら学ばないと続かないということ。そのためにも、自分のレベルや目的に合った資格・検定を選ぶことが大切だと身に染みて感じています。
この記事では私の経験も踏まえて、ワインに関する資格や検定、資格を取るための勉強方法を紹介します。「ワインのことをもっと知りたいけど、次の目標をどこに置いたらよいかわからない」という方の参考になれば幸いです。
※本記事で紹介している資格の受験料はいずれも税込みです。
※本記事で紹介している資格の認定には、受験料のほかに別途認定料などの諸費用がかかる場合もあります。
※本記事で紹介している資格・検定の概要や受験料、実施日程などの情報は2025年7月時点のものです。受験の際は、最新の情報をご確認ください。
- ワインの資格・検定11選! 概要や難易度をチェック
- 【レベル・目的別】おすすめのワインの資格・検定
- ワインの時間がもっと楽しくなる! ペアリングに役立つ検定
- ワインの資格を取るには? J.S.A.ワインエキスパートを例に解説
- 目的に合った資格・検定に挑戦してワインをもっと楽しもう
ワインの資格・検定11選! 概要や難易度をチェック
まずは、ワインに関する資格や検定について、概要や難易度を紹介していきます。
J.S.A.ワインエキスパート
J.S.A.ワインエキスパートは、一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する資格で、酒類・飲料・食全般の専門的知識やテイスティング能力が求められます。
特別な要件はなく、基準日において満20歳以上であれば、職種・経験を問わずに受験可能です。
試験は、一次試験(CBT試験)と二次試験(テイスティング)に分かれており、それぞれの内容は後述のJ.S.A.ソムリエと同じです。そのため、「ソムリエと同等の資格」として扱われることがあります。
合格率は4割程度とされており、難易度は高めです。
ちなみに、筆者がJ.S.A.ワインエキスパートの受験を決めたのは、幅広い国のワインについて体系的に学べるからです。また、日本のワイン好きの方にはJ.S.A.ワインエキスパートを所持している方が多く、筆者もその方たちと同じレベルを目指したいという思いがありました。
受験料
32,900円
※一次試験を1回受験する場合。一次試験は最大2回受験できますが、その分受験料は割り増しになります。
実施日程
年1回
J.S.A.ソムリエ
J.S.A.ソムリエは、一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する資格です。
基準日において満20歳以上であることに加え、ソムリエの実務経験が「実働時間月90時間以上で通算3年以上」あり(基準日においても同条件で従事していることが必要)、全収入の60%以上をソムリエの職務で得ていることが受験の条件です。
一次試験(CBT試験)と二次試験(テイスティング)に加え、三次試験(論述、サービス実技)があり、J.S.A.ワインエキスパートと比べると実務寄りの資格といえるでしょう。
合格率は3割程度と難易度が高いものの、ワイン業界で働く多くの人が取得を目指しています。
なお、ここでいうソムリエとは、酒類・飲料を提供する飲食サービスや、酒類・飲料の管理・仕入れなどに従事している方、酒類・飲料に携わる教育機関講師、酒類・飲料に関するコンサルタントなどのことです。
受験料
32,900円
※一次試験を1回受験する場合。一次試験は2回受験できますが、その分受験料は割り増しになります。
実施日程
年1回
ソムリエになるには? 仕事の概要や目指す方法についてはこちら
J.S.A.ワイン検定
J.S.A.ワイン検定は、一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)が実施する検定です。ワインに興味を持つ方の入門編的な位置づけの資格で、20歳以上の方なら誰でも受験できます。
試験級には、ブロンズクラスとシルバークラスがあり、レベルの目安は以下の通りです。
- ブロンズクラス:家庭でワインを楽しく飲むための知識を学ぶ
- シルバークラス:レストランやワインショップで、ソムリエに相談しながら好みのワインを選ぶための知識を学ぶ
どちらも講習会の後に試験を受ける形式で、試験は講習会をしっかり受けていれば合格できるレベルの難易度といわれています。
受講・受検料
ブロンズクラス:11,000円
シルバークラス:15,000円
※いずれもテキスト代込み
実施日程
ブロンズクラス:年2回
シルバークラス:年1回
※2025年時点
ワイン検定(SSI)
日本酒サービス研究会(SSI)が認定するワイン検定です。1~5級までの5つの級に分かれており、4級と5級は入門編、3級は初級編、1級と2級が上級編と位置づけられています。
4級と5級はネット受検となり、1回の申し込みで3回まで受検できるので、初心者でも合格を目指しやすいでしょう。
受検資格は20歳以上であること。ただし、2級は3級合格者、1級は2級合格者のみが受検可能です。
受検料
5級・4級(ネット受検):1,100円
3級(CBT試験):7,100円、(会場試験):6,000円
2級・1級(会場受検):6,000円
実施日程
5級・4級(ネット受検)、3級(CBT試験):随時
3級・2級・1級(会場受検):年2回
ワインナビゲーター(SSI)
ワインナビゲーターは、日本酒サービス研究会(SSI)が認定する資格で、主に一般消費者を対象としています。
試飲を含めた「ワインナビゲーター認定セミナー」を受講することで取得できるため、初心者でも取得しやすい資格といえるでしょう。
受講料
15,000円
実施日程
公式サイトで確認(2025年は年4回)
ワインコーディネーター/ソムリエ(SSI)
ワインコーディネーター/ソムリエは、日本酒サービス研究会(SSI)が認定するプロ向けの資格です。申込時に「ワインコーディネーター」か「ソムリエ」の資格名を選ぶことができます。
J.S.A.ソムリエと異なり、SSIのソムリエには実務経験が必要なく、申込時に20歳以上であれば資格の取得が可能です。
資格取得のためのコースには、「eラーニングコース」「通信コース」「オンデマンド受講コース」「2日間集中コース」の4つが用意されており、自分のライフスタイルに合わせて学べます。
事前学習の後、2日間で集中的に受講受験を行う2日間集中コースは、不合格の場合でもすぐに補講と再試験に臨めるため、比較的合格を目指しやすいでしょう。ただし、各試験の正答率が50%に満たない場合は、補講や再試験の対象となりません。この場合、1年以内に無償で再受験が可能です。
受講・受験料
eラーニングコース:69,000円
通信コース:77,000円
オンデマンド受講コース:58,000円
2日間集中コース:138,400円
実施日程
eラーニングコース・通信コース・オンデマンド受講コース:随時
2日間集中コース:SSI指定の2日間
WSETⓇ(Wine & Spirit Education Trust)
WSETは、イギリスのロンドンに本部を置く国際的な酒類教育機関「WSET」が認定する資格です。国際的な資格であるため、世界に通用するワインの資格がほしい方におすすめです。
資格を取得するには、講座を受講した上で試験に合格する必要があります。等級はLevel1〜4まであり、Level1~3は日本語で受験できますが、Level4は英語のみです。それぞれのレベルや課される試験は以下の通りです。
- Level1:初心者向け。筆記試験のみ
- Level2:中級者向け。筆記試験のみ
- Level3:上級者向け。筆記試験・実技試験(テイスティング)
- Level4:専門家・プロフェッショナル向け。筆記試験・実技試験(テイスティング)・研究課題提出
受験資格として全レベルに共通するのは、20歳以上であること。また、Level3ではLevel2を取得していること、あるいはLevel2と同等の知識レベルを証明できること、Level4ではLevel3を取得していることが条件となります。
なお、WSET Level3は、J.S.A.ワインエキスパートとほぼ同じ難易度だとされています。また、WSETは筆記・実技試験(テイスティング)ともに論理性が重視されます。
受講・受験料
Level1:35,200円
Level2:99,000円
Level3:205,700円
Level4:570,900円
実施日程
Level1:随時
Level2:地域により異なる
Level3:年1回
Level4:年1回
日本ワイン検定
日本ワイン検定は、一般社団法人日本ワイナリーアワード協議会が認定する、日本ワインに特化した資格です。
等級は1~3級まであり、レベルや課される試験は以下の通りです。
- 3級:日本ワインの基礎知識。筆記試験(CBT)のみ
- 2級:日本ワインの基礎知識+やや専門的な知識。筆記試験(CBT)・テイスティング試験
- 1級:日本ワインの高度な専門知識。筆記試験(CBT)・テイスティング試験
3級は20歳以上であれば誰でも受験可能です。2級は3級に合格していること、1級は2級に合格していることが受験の条件です(それぞれ実務経験やワイン関連資格などの免除条件あり)。
3級には受験要件がないため、ワインに慣れ親しんでいる方はもちろん、初心者の方にもおすすめです。ある程度日本ワインの知識がついたら、2級にチャレンジしてみるとよいでしょう。1級は求められる知識に加えてテイスティング試験のレベルも高いため、十分な準備が必要といえます。
受験料
3級:8,000円
2級筆記試験:8,000円・テイスティング試験:6,000円
1級筆記試験:10,000円・テイスティング試験:8,000円
実施日程
筆記試験:随時
テイスティング試験:年2回以上開催予定
DWGJドイツワインケナー/ドイツワイン上級ケナー
DWGJドイツワインケナー/ドイツワイン上級ケナーは、一般社団法人日本ドイツワイン協会連合会が認定する、ドイツワインに特化した資格です。
ドイツワイン愛好家を対象とし、ドイツ文化やドイツワインに関する知識、テイスティングの技能などを測ります。資格はドイツワインケナーとドイツワイン上級ケナーに分かれており、ドイツワインケナーは20歳以上であれば誰でも受験可能です。一方のドイツワイン上級ケナーは、ドイツワインケナーの資格を持っていることが受験条件となります。
試験は筆記とテイスティングで、受験申し込みを行うと専用テキストが送付されてきます。それに沿って勉強するとよいでしょう。なお、希望者は過去問題集が購入できるほか、ドイツワインケナー・上級ケナー対策講座のオプションも利用可能です。
過去問題集や対策講座も利用できるため、ドイツワインケナーはしっかり勉強していれば十分合格を目指せるでしょう。一方、ドイツワイン上級ケナーは難関資格なので、十分な対策が必要です。
受験料
20,000円
実施日程
年1回
WSAイタリアワインソムリエ
WSAイタリアワインソムリエは、一般社団法人日本イタリアワインソムリエが認定する、イタリアワインに特化した国際的な資格です。受験資格は特にありません。
イタリアから講師を招き、5日間の講義と試飲、試食を通してイタリアワインの特徴や料理との組み合わせについて学びます(通訳つき)。講義の後、最終試験に合格することでWSAイタリアワインソムリエの資格証明書が授与されます。
受講・受験料
217,800円
実施日程
年1回、5日間
南アフリカワイン検定
南アフリカワイン検定は、南アフリカワイン協会と南アフリカ共和国大使館との共催プロジェクトとして開始した検定です。
以前はセミナーを受講した後、決まった日に試験を受ける必要がありましたが、現在は、オンラインでいつでも受験できます。
6つのセッションを学び、各セッションのクイズに合格することで、Wines of South Africa(WOSA)の名簿に「南アフリカワイン・フレンド」として登録される仕組みです。
南アフリカワインについて詳しく問われますが、無料で何度でもチャレンジできるため、難易度はそこまで高くないといえるでしょう。
受検料
無料
実施日程
随時
【レベル・目的別】おすすめのワインの資格・検定

ここまで、さまざまなワインの資格・検定を紹介してきましたが、いかがでしたか? もしかすると、「たくさんの資格・検定があるので、どれを目指すべきか迷ってしまう」という方もいるかもしれませんね。そこで、ここからはレベル・目的別のおすすめ資格・検定を紹介していきましょう。
初心者向け:飲み会や家飲みがもっと楽しくなるワインの資格
ワイン初心者の方には、入門編の資格・検定である以下がおすすめです。
- J.S.A.ワイン検定 ブロンズクラス、シルバークラス
- ワイン検定(SSI) 5級、4級
- ワインナビゲーター(SSI)
- WSET Level1
資格・検定の勉強を通じてワインの基礎知識が身につくため、飲み会や家飲みでワインを飲むのがもっと楽しくなるでしょう。
上級者向け:趣味のワインを極める/仕事に生かすワインの資格
「趣味のワインを極めたい」「ワイン関係の仕事に生かせる資格がほしい」と考えている方には、上級向けの資格・検定がおすすめです。
▼趣味向け
- J.S.A.ワインエキスパート
- ワイン検定(SSI) 2級、1級
- ワインコーディネーター /ソムリエ(SSI)
- WSET Level3
▼仕事向け
- J.S.A.ソムリエ
- WSET Level3
いずれも難易度の高い資格ですが、高みを目指すやりがいを感じられるでしょう。仕事向けのほうは、確かな知識や技術を証明できる資格でもあります。
特定産地のワインに詳しくなれるワインの資格
「ワインを一通り学んだけど、好きな産地についてもっと詳しくなりたい」「国内を旅行しておいしいものを食べるのが趣味なので、食事と一緒に飲む日本ワインについてもっと知りたい」など、特定産地のワインに詳しくなりたい場合は以下がおすすめです。
- 日本ワイン検定
- ドイツワインケナー/ドイツワイン上級ケナー
- WSAイタリアワインソムリエ
- 南アフリカワイン検定
範囲が一つの国に限定される分、深い知識が必要になりますが、対象の国のワインをより楽しめるようになるはずです。
ワインの時間がもっと楽しくなる! ペアリングに役立つ検定

ワインを飲むときに、チーズやドライフルーツ、チョコレートをおつまみにする人も多いと思いますが、検定のなかにはおつまみに関連するものもあります。ワインの資格・検定に加えておつまみに関連する検定にも挑戦すれば、理想的なペアリングを実践できるようになるかもしれませんよ。
C.P.A.チーズ検定
C.P.A.チーズ検定は、NPO法人チーズプロフェッショナル協会が実施する検定で、チーズが好きなら誰でも挑戦可能です。
申し込むとテキストが送付されるので、まずはテキストを読んで事前に学習しましょう。その後、指定の日にオンラインもしくは対面で講習会を受け、試験で75%以上正解すると合格となります。
なお、合格率は80%以上とされており、初心者の方でも取得を目指しやすいといえるでしょう。
受講・受検料
11,000円
実施日程
不明
ドライフルーツ&ナッツマイスター検定(BASIC)
ドライフルーツ&ナッツマイスター検定は、ドライフルーツ&ナッツアカデミーが実施する検定です。検定を通して、ドライフルーツやナッツの栄養や選び方、食べ方などを学べます。
検定にはBASICとADVANCEがありますが、BASICのほうは初心者でも挑戦しやすい内容となっています。
検定に申し込むとテキストが送られてくるので、まずはテキストを使って事前学習を進めましょう。その後、予約した日程で1時間15分程度の認定講座を受け、テストに合格すればドライフルーツ&ナッツマイスターの認定が受けられます。
受講・受検料
21,000円
実施日程
随時
チョコレート検定(チョコレートスペシャリスト:初級)
チョコレート検定は、株式会社明治が実施する検定で、経験や年齢を問わず、誰でも受検可能です。
チョコレート検定の等級にはチョコレートスペシャリスト(初級)、チョコレートエキスパート(中級)、チョコレートプロフェッショナル(上級)があります。チョコレートスペシャリスト(初級)は平均合格率が93.6%と高く、初心者でも合格を目指しやすいでしょう。
受検料
5,800円
実施日程
年1回
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ワインの資格を取るには? J.S.A.ワインエキスパートを例に解説
「ワインの資格にチャレンジしたい」と思いつつ、勉強方法のイメージが湧かずにちゅうちょしている人もいるのではないでしょうか?
ここでは、J.S.A.ワインエキスパートに挑戦している筆者が、有効だと感じた勉強方法を紹介します。
ほかのワイン関連資格にも応用できる要素があるはずなので、参考にしていただければ幸いです。
※本記事で紹介する方法は、あくまでも筆者個人が有効だと感じた方法であり、効果などを保証するものではありません。
重要箇所を把握する
J.S.A.ワインエキスパートの出題範囲は膨大です(公式テキストは約900ページにおよびます)。そのため、すべての範囲に同じパワーを使っていると、時間が足りなくなる可能性が高いでしょう。
そうならないためにも、まずは試験でよく問われる重要箇所を把握し、そこを重点的に勉強するようなスケジュールを立ててください。
重要箇所を把握する方法はいろいろありますが、筆者は一次試験の出題傾向(問題が多く出題されやすい国や分野)をチェックするのに、「ワイン受験.com」を使いました。
また、国や分野ごとに重要なポイントを確認する際は、「ワイン受験.com」や「ちょっとまじめにソムリエ試験対策こーざ」を活用しました。
「動画の解説のほうが頭に入りやすい」という方の場合、Youtubeの対策動画を視聴する方法もあります。ただ、筆者はワインスクールを利用していたため、動画はワインスクールのものだけで十分だと思いました。Youtubeの動画は、独学の方には心強いかもしれません。
ワインスクールを利用している場合は、以下もぜひやっておきましょう。
- スクールのテキストで重要とされている箇所をチェックする
- 先生が教えてくれる重要箇所をメモしておく
問題演習を繰り返す
実際に勉強をしていて感じたのは、「知識の定着には問題演習を繰り返すことが大事」ということです。テキストを読んでわかった気になっていても、問題演習に取り組むと思い出せないことが多く、これではダメだと思いました。
知識を定着させるために行ったのは、テキストを一読した後、テキストを確認しながら問題を解き、続いてテキストを見ずに問題を解くというやり方です。筆者はこれを何度も繰り返しました。間違えた箇所はテキストに戻って確認したり、再度問題を解いたりすることで、知識が定着していきます。
ワインスクールを利用している場合は、スクールが提供してくれる練習問題を解くとよいでしょう。
独学の場合のおすすめは、書籍『覚えやすく、学びやすい、ソムリエ試験対策問題集』(柴田書店)か、ワイン問題集アプリ「VINOLET(ヴィノレット)」です。
トレーシングペーパーを重ねた白地図で産地名を覚える
ワインの産地について理解するには、地理を把握しておくことも必要です。実際、J.S.A.ワインエキスパートの試験には地図問題も出題されます。
地理を覚えるのにおすすめなのは、白地図にトレーシングペーパーを重ねて、トレーシングペーパーに地名などを書きこむ方法です。トレーシングペーパーの片側だけテープでとめてパラパラめくれるようにすると、「白地図→地名入りの地図」を交互に確認できるため、効率よく暗記できます。
トレーシングペーパーには、地名のほかにその土地で生産可能なワインの種類なども記入しておくと、まとめて覚えられて便利です。
勉強している産地のワインを飲んでみる
机に向かって勉強するだけでは、モチベーションが下がってしまうこともあります。そんなときの息抜き&モチベーションアップの方法としておすすめなのが、勉強している産地のワインを飲んでみることです。
実際にワインを飲んでみると、「この産地は冷涼だからこそこれだけ酸味が豊かなんだな」などの発見があり、「勉強はワインを楽しむのに役立つ」ということを実感できるはずです。おいしいワインを飲めば、モチベーションも上がりますよ。
目的に合った資格・検定に挑戦してワインをもっと楽しもう
この記事で紹介してきたように、ワインの資格・検定にはさまざまな種類があります。ワインの資格・検定によってレベルや目的が変わってくるので、自分のレベルや目的に合った資格・検定に挑戦してみましょう。
勉強方法に迷ったら、記事内で紹介している方法を試しつつ、自分なりの方法を探してみてください。といっても、あまりストイックにならず、趣味としてのワインを楽しみながら、気長に取り組んでいくのがおすすめです。
勉強のペースがゆっくりでも、挑戦するのが初歩的な資格でも、ワインについて勉強した分だけ、ワインライフがもっと楽しくなるはずですよ。
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