FP3級のCBT試験とは? 受検の流れや注意点、CBT特有の対策法を徹底解説

FP3級のCBT試験とは? 受検の流れや注意点、CBT特有の対策法を徹底解説

FP3級の受検を検討している方のなかには、試験がCBT方式で行われることについて、「どのように受検するの?」「以前の紙方式とは何が違うの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、FP3級CBT試験の仕組みから、受検 の流れ、注意点、試験対策のポイントまでを分かりやすく解説します。初めてFP3級を受ける方や、CBT方式がよく分からず不安な方は、この記事で試験の受け方を理解し、受検準備を始めましょう。

FP3級試験のCBT方式とは?

ファイナンシャル・プランニング技能検定3級(以下、FP3級)の試験は、CBT方式で行われています。ここでは、FP3級CBT試験の特徴について説明しましょう。

CBT方式とは

CBT方式とは、コンピュータを使って行う試験方式のこと。CBTとは、Computer Based Testingの略称です。

CBT方式では、受検者は試験会場となるテストセンターに足を運び、そこに設置されたコンピュータ上で試験を受けます。問題用紙・解答用紙はなく、受検者がコンピュータのディスプレイに表示された問題を読み、キーボードやマウスで解答を入力するというのが、CBT試験の仕組みです。

FP3級の試験は、日本FP協会と金融財政事情研究会によって実施されており、両団体ともこのCBT方式を採用しています。

なおCBT方式はFP3級だけでなく、ITパスポート試験、電気工事士試験、日本漢字能力検定(漢検)などさまざまな資格試験・検定試験でも利用されています。

FP3級は2024年度に紙方式からCBT方式へ完全移行

FP3級の試験は、以前は一斉方式の紙試験でしたが、2024年度にCBT方式へ完全移行し、受検者にとって利便性が大きく向上しました。

以前の紙方式では、年数回しか試験が行われなかったうえ、受検者は自分で受検会場を選ぶことができませんでした。

しかしCBT方式に変わり、試験は休止期間を除いて通年実施されるようになったほか、受検会場については全国300か所以上のテストセンターから、受検者が好きな会場を選べるようになったのです。

またCBT方式では、テストセンターの席数に空きがあれば、希望日の3日前まで受検を申し込め、急な予定変更があった場合でも3日前までなら日時・会場の変更ができます。

このように、「仕事や学業などの都合を優先しながら受検日を決められる」「自宅や勤務先・学校からアクセスしやすい会場を選べる」という便利で柔軟な試験方式が、FP3級のCBT試験なのです。

なお、CBT方式への移行に伴う試験範囲や合格基準点、受検料の変更はありません。

FP3級 CBT試験の受検手順

FP3級 CBT試験の受検手順

ここからは、FP3級CBT試験の流れを確認していきましょう。受検申し込みから試験結果の確認まで、順を追って解説します。

1. 試験日程・試験会場を確認する

まず、FP3級試験の実施団体(日本FP協会、金融財政事情研究会)のウェブサイトにアクセスして試験日程を確認し、自分の都合と照らし合わせながら受検日の候補を決めましょう。試験は通年実施されていますが、休止期間もありますので注意が必要です。

日本FP協会「FP技能検定 試験日程」
金融財政事情研究会「ファイナンシャル・プランニング技能検定3級試験要綱」

次に、FP3級CBT試験を運営する株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(以下、CBT-Solutions)のウェブサイトで、受検会場として利用したいテストセンターを調べておきましょう。 

CBT-Solutions「テストセンター」

 

2. 受検を申し込む

受検希望の日程と会場が決まったら、受検の申し込み手続きに移りましょう。

申し込みを行うには、CBT-Solutionsのウェブサイトにて受検者マイページを作成しておく必要があります。まだマイページを持っていない場合は、マイページアカウントIDの新規作成を行ってください。

受検者マイページにログイン後は、画面の案内に従って必要情報を入力していきましょう。マイページでは、受検希望日・希望会場の空席状況を確認できます。

受検手数料の支払い方法も、この段階で選択してください(クレジットカード決済、コンビニ決済、Pay-easy決済)。支払い方法が確定すると、受検予約完了となります。

3. 受検手数料を支払う

FP3級CBT試験の受検手数料は、学科試験・実技試験ともに4,000円(非課税)です。

受検申し込み時にコンビニ決済・Pay-easy決済を選択した場合は、指定された期限内に必ず支払い手続きを完了させましょう。期限までに支払わないと、受検予約は自動的にキャンセルになります。

4. 事前準備をする

試験当日の持ち物は、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどの本人確認書類です。FP3級CBT試験では受検票が発行されず、当日会場で本人確認書類を提示しないと試験を受けられない仕組みとなっています。とても重要な持ち物ですので、忘れずに準備しておいてください。

また、テストセンターの場所やアクセス方法は、事前に必ず調べておきましょう。地図や会場の詳細情報を確認し、迷わず到着するためのルートを把握しておくと安心です。

5. 試験を受ける

試験当日は、試験開始時刻の30分前を目安にテストセンターへ到着すると安心です。試験前の説明があるため、遅くとも15分前までには到着してください。

受付で本人確認書類を提示した後は、試験監督員の指示に従って手荷物を預け、試験中に使うための筆記用具・メモ用紙を受け取り、試験室へと入室します。指定されたID・パスワードをコンピュータに入力したら、試験開始です。

6. 試験結果を確認する

コンピュータに試験終了の確認画面が表示されたら、スコアレポートを試験監督員から受け取りましょう。

このスコアレポートには得点の状況がまとめられていますが、合否は記載されていません。合否は、試験翌月の15日頃にマイページ上で行われる合格発表にて、確認することができます。

FP3級CBT試験の注意点

FP3級CBT試験は、受検者にとって利便性が高いのが特徴ですが、いくつか注意しておきたいポイントもあります。

まず、試験は通年実施されているとはいえ、365日受検できるわけではないという点です。年数回の休止期間中は、試験を受けられません。2025年度の場合、日本FP協会・金融財政事情研究会ともに以下が休止期間となっています。

・2025年5月25日~5月31日
・2025年12月29日~2026年1月5日
・2026年3月1日~3月31日 

確実に受検できるよう、休止期間の情報には注意しましょう。

また、電卓を持ち込めずコンピュータ画面上の電卓ツールを使わなければならない 点や、問題用紙がなく書き込みができない点 にも、注意が必要です。次に解説するCBT特有の対策を取ったうえで、試験に臨みましょう。

FP3級CBT試験対策のポイント

FP3級CBT試験対策のポイント

FP3級CBT試験に向けては、学科試験と実技試験それぞれの対策だけでなく、CBTならではの対策に取り組むことも大切です。具体的にどのような対策を行うべきなのか紹介しましょう。

CBT特有の対策法

FP3級CBT試験に臨むにあたりまず大切なのが、CBT特有の受検方法に慣れておくことです。

CBT試験では、問題は画面上に表示されます。紙の問題用紙は配られないため、受検者は問題文に線を引いたり印をつけたりしながら解答を考えることができません。試験中に使えるのは、テストセンターから貸し出される筆記用具とメモ用紙のみです。

ですから、普段は紙の問題集に書き込みをしながら勉強している人も、画面上で問題を読む練習やメモ用紙を活用する練習をしておくとよいでしょう。

また電卓については、画面に表示される電卓ツールを使用します。卓上電卓とは使い勝手が異なりますので、事前にパソコンの電卓ツールでスムーズに計算できるように練習しておきましょう。

CBT方式に対応した模擬試験などを活用し、試験本番を想定した実践的な対策を行うことが合格への近道です。

学科試験の対策法

FP3級の学科試験に合格するためには、頻出テーマを集中的に学習することが欠かせません。

学科試験は、「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業承継」の6分野から出題され、分野ごとに頻出テーマがあります。

例えば、「ライフプランニングと資金計画」の分野では関連法規が、「リスク管理」の分野では生命保険商品に関する知識が頻出です。日常生活との馴染みが薄く難しいと言われる「不動産」や「相続・事業承継」などの分野についても、テキストや過去問を活用しながらしっかりと勉強しておきましょう。

また、法改正点には特に注意が必要です。法改正があると直後の試験で出題されやすいため、必ず最新のテキストで勉強するようにしてください。

実技試験の対策法

FP3級の実技試験対策としては、問題演習を重ねて事例問題に慣れることが有効です。保険金や総所得金額などを実際に算出する問題もありますので、公式や計算方法をしっかりと理解し、使いこなせるようにしましょう。遺言書や保険証書などの図表を読み取る練習も必要です。

また、似た問題が繰り返し出題される傾向にあるため、過去問をしっかりとやりこんでおくことも効果的です。問題文が長かったり、計算量が多かったりするケースもありますので、適切に時間配分を行う練習も必要でしょう。

なお、FP3級の実技試験科目は、試験機関によって異なります。日本FP協会で受けられるのは「資産設計提案業務」。金融財政事情研究会では「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」のどちらかを選択する形です。受検科目に合わせて、対策を行いましょう。

FP3級CBT試験の合格を目指して対策を始めよう

FP3級の試験は、以前の紙方式から現行のCBT方式に移行したことで、受検がしやすくなりました。休止期間を除いて通年受検できるようになったほか、受検会場も希望の場所を選べるようになり、資格取得に挑戦する機会が格段に増えたと言えます。

FP3級に合格するには、学科試験・実技試験それぞれへの対策はもちろんのこと、CBT特有の対策も必要です。CBT方式の特徴を理解したうえで、合格に向け準備を始めましょう。