文明開化の灯がともる。 10月31日は「ガスの記念日」

文明開化の灯がともる。 10月31日は「ガスの記念日」

10月31日は「ガスの記念日」です。

現代ではあって当たり前のものとして普及しているガス。そんなガスが、いつどのようにして私たちの暮らしに取り入れられたのか、ご存じでしょうか?

この記事では、ガスの歴史に由来する記念日の背景と、ガスを取り扱う仕事に必要な資格について紹介します。

10月31日は「ガスの記念日」

10月31日は「ガスの記念日」

10月31日の「ガスの記念日」は、一般社団法人日本ガス協会が定めた記念日。多くの人に都市ガス事業の役割を知ってもらうために、この日が制定されました。

この記念日の日付は、ガスに関する歴史的な出来事に由来しています。

日本でガス事業が開始されたのは明治初期、1872年のこと。横浜で建設業などを営んでいた高島嘉右衛門が、フランス人技師のアンリ・プレグランを招き、横浜瓦斯会社を設立したのが始まりでした。

そしてその年の9月29日(旧暦)、横浜の馬車道でガス燈の点灯が実現。この日付を新暦にすると10月31日となることから、100年後の1972年に、この日が「ガスの記念日」として定められたのです。

初めて夜の街を照らしたガス燈は、文明開化の象徴として次第に全国へと広まっていきました。1900年代には、ガスの役割は照明から熱源にシフト。かまどや炊飯器、冷蔵庫などのガス機器も登場し、人々の暮らしはガスの普及によってどんどん豊かなものになりました。

こうしたガスの発展があって、今私たちは当たり前にガスを使えているのですね。「ガスの記念日」には、そんなガスの歴史に思いを馳せてみるのも良いのではないでしょうか。

ガス製造の安全確保を担う国家資格! 「高圧ガス製造保安責任者」とは

ここからは「ガスの記念日」に関連して、ガスに携わる仕事に就くうえで必要な資格の一つである「高圧ガス製造保安責任者」について紹介しましょう。

この資格は、圧縮ガスや液化ガスといった高圧ガスを製造する事業所で、保安を監督するための国家資格です。

資格の区分は、甲種化学、甲種機械、乙種化学、乙種機械、丙種化学(液化石油ガス)、丙種化学(特別試験科目)、第一種~第三種冷凍機械の9つ。区分によって、携われる施設や取り扱えるガスの種類が異なります。

例えば、丙種化学(液化石油ガス)はLPガス製造所、丙種化学(特別試験科目)は石油化学コンビナートや酸素・窒素などの製造所で保安業務に携わることが可能です。これら丙種の資格は、上位資格である乙種・甲種へステップアップしていくための入り口となる資格なので、初心者が目指すなら丙種からが良いでしょう。

資格を取得するには、国家試験に合格する必要があります。高圧ガス保安協会が行う講習を修了することで試験科目が一部免除されるシステムもありますので、活用するのも一手です。

資格を取得すれば、重要なインフラであるガスに携わるという、意義ある仕事に就くことができます。興味を持った方は、一度受験情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。

<参考>
ガスの記念日について|一般社団法人日本ガス協会
高圧ガス関連の資格・講習のご案内 令和7年度版|高圧ガス保安協会
高圧ガス製造保安責任者試験|高圧ガス保安協会
国家資格の概要及び職務範囲|高圧ガス保安協会