正式名称は分かる?「アレ」の名前クイズ(3)

アレの名前クイズ

「弁当の仕切りに使われる葉っぱみたいなアレ」や、「カーテンをひとまとめにするアレ」のように、日常的に目にしているのに名前が出てこないものってありますよね。モヤモヤを解消するためにインターネットで検索したのに、会話で使う機会がないせいですぐに忘れてしまい、またモヤモヤ……。そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。そこで! シカクトでは、「アレ」と呼ばれることの多いアイテムやパーツを集めて、正式名称を当てるクイズにしてみました。資格試験の勉強で疲れたときに、リフレッシュがてら取り組んでみてください。

問題1 ホッチキスの針をはずすのに使われる、爪状のアレを何という?

正式名称は分かる?「アレ」の名前クイズ(2)

紙をとじるための文房具として、広く知られているホッチキス。機関銃の発明者でもある、ベンジャミン・B・ホッチキスが産みの親だとされていますが、真偽のほどはわかっていません。ところで、みなさんはホッチキスの先についているアレに、正式な呼び名があるって知っていました?

問題1の答え

正式名称は分かる?「アレ」の名前クイズ(2)

答えは「リムーバ」です。

名前は英語の「remover(=取り除くためのもの)」に由来しており、文字通り爪状の先端を紙と針の間に差し込み、上に持ち上げることで針を除去します。

現在は、ホッチキスの本体に付属していることがほとんどですが、リムーバと一体型のホッチキスが登場したのは1959年のこと。1952年にハンディタイプのホッチキスを開発したマックスが、製品の利便性を向上させるために取り付けたのが最初です。その後、小型ホッチキスは日本のオフィスや家庭のスタンダードとなり、1977年には累積販売台数が1億台を突破したそうですよ。

では、ここで豆知識をもう1つ。ホッチキスは英語圏ではステープラー、イタリアではクチトリッチと呼ばれていますが、日本ではなぜホッチキスという呼び名になったのでしょう?

ホッチキスが日本に入ってきたのは1903年。伊藤喜商店(現在のイトーキ)が、アメリカにあるE・H・HOTCHKISS社製の卓上型ステープラーを輸入・販売していました。そして、その製品には「HOTCHKISS No.1」という文字が刻印されており、それが一般名称として広まったというのが、“ホッチキス呼び”の真相のようです。

<

参考: 改訂新版 世界大百科事典|平凡社ホッチキス物語|マックスイトーキの歩み|イトーキ

問題2 テイクアウト用ドリンクについてくる「ふた」を何という?

正式名称は分かる?「アレ」の名前クイズ(2)

普段、何気なく使っていますが、テイクアウトコーヒーについてくるふたって画期的ですよね。はずさずにそのまま飲める上に、飲み口が開閉できるからこぼす心配もほとんどなし。移動中、気軽にコーヒーを楽しめるようになったのは、すべてアレのおかげです。ところで、アレの名前って何でしたっけ?

問題2の答え

正式名称は分かる?「アレ」の名前クイズ(2)

答えは「トラベラーリッド」です。

リッド(lid)というのは「ふた」を意味する言葉で、「ドリンクカップを持ち歩く人のためのふた」であることから、トラベラーリッドという名称が使われています。

誕生したのは1930年代だとされていますが、当時は何の機能も持たない“単なるふた”でした。そこからさまざまな改良が重ねられ、飲み口の穴が開いているタイプや飲み口が開閉するタイプなどが登場。1975年には開けたタブをふたに固定できるタイプが開発され、現在では多くのコーヒーショップ、ファストフード店などで採用されています。

おかげで、テイクアウトしたコーヒーをオフィスに持ち帰ったり、車に持ち込んだりしてもこぼす心配は減りましたが、トラベラーリッドのメリットはそれだけではありません。実は、小さな穴を通して飲むことで、コーヒーとスチームミルクがほどよく混ざるという利点もあるのだとか。確かに、ふたがないとミルクの部分がうまく飲めなかったりしますよね。

ちなみに、熱い飲み物が入ったドリンクカップには、紙や段ボール製のカバーが巻かれていたりしますが、あればスリーブと呼ばれるもの。こちらもぜひ覚えておいてください。

参考:テイクアウトコーヒー用「嵌めやすくて飲みやすいリッドの開発」|缶詰技術研究会, アレ何?大辞典|小学館

問題3 ジーンズの右フロントについている小さなポケットの名前は?

正式名称は分かる?「アレ」の名前クイズ(2)

ポケットではあるものの、小さすぎて財布はもちろんハンカチも入りません。小銭を入れるにしても数枚が限度。「ジーンズのアレって、いったい何のためについているの?」と思っている人も多いのではないでしょうか。というわけで問題です。あの小さなポケットは何という名前で、何のためにつけられたのでしょう?

問題3の答え

正式名称は分かる?「アレ」の名前クイズ(2)

答えは「ウォッチポケット」です。

ウォッチポケットが登場したのは1870年代のこと。まだ腕時計がなく、懐中時計が主流だった時代です。

懐中時計といえば、上着やベストのポケットに入れるのが一般的ですが、そういった服装をしない労働者やカウボーイには、時計の収納場所(破れにくく必要なときすぐに取り出せる場所)が必要でした。そこで、アメリカのリーバイス社が作業ズボンとして使われていたジーンズにウォッチポケットを採用。以来、右ポケット上部の小さなポケットは、ジーンズの定番となったのです。

「お尻のポケットに入れればよかったのでは?」という声も聞こえてきそうですが、地べたに座ったり、馬にまたがったりすると時計が壊れる可能性があったため、時計用のポケットはフロントに配置するのが理想だったのだとか。ちなみに、当時のジーンズにはバックポケットが右側1つしかなく、5ポケットのジーンズが誕生したのは1901年になってからです。

その後、懐中時計にかわって腕時計が普及しましたが、ウォッチポケットが消えることはなく、硬貨を入れたりオイルライターを入れたりと便利に活用されてきました。「コインポケット」と呼ばれたりするのは、そうした時代の流れを反映してのことです。

参考: デジタル大辞泉|小学館リーバイス公式通販|リーバイ・ストラウス ジャパンボブソンオンラインショップ|ボブソン

バックナンバー