難読漢字クイズ <初夏の果物>

難読漢字クイズ <初夏の果物>

スーパーで買い物しているときや、飲食店でメニューを見ているとき、「名前を知っているはずの野菜や果物が、漢字表記になっていて読めなかった」なんて経験はありませんか? 特に海外から伝来したものだと、当て字が使われていたりして読みにくいですよね。今回は、そんな難読漢字のなかから、春から初夏にかけて旬を迎える果物の名前をピックアップしてみました。さあ、いくつわかりますか?

第1問「檬果」の読み方は?

難読漢字クイズ <初夏の果物>

南国のフルーツで、なめらかな舌触りと独特の甘さが特徴的。ケーキやプリンに使われるほか、かき氷のフレーバーとしても人気です。「檬」という字はレモン(檸檬)にも使われていますが、レモンの仲間ではありません。

第1問の答え

難読漢字クイズ <初夏の果物>

答えは「マンゴー」です。

マンゴーはチェリモヤ、マンゴスチンとともに、世界三大美果の1つに数えられるフルーツで、インド、マレー半島が原産地です。インドでは4,000年以上前から栽培されており、仏教では「聖なる木」、ヒンドゥー教では「神の化身」としてあがめられてきたそうですよ。たくさんの花が咲くにもかかわらず、果実になるのがわずか数花であるため、「人間が悟りを開くことの難しさ」にたとえられることもあります。

日本に伝わったのは明治時代だとされていますが、本格的な栽培が始まったのは1970年代に入ってからです。当初は気候条件があわずに苦労したそうですが、ハウス栽培が導入されてからは生産が安定し、現在では宮崎県、沖縄県、鹿児島県などの国産品が数多く出回るようになっています。

代表的な品種は、アーウィン、カラパオ、ナンドクマイなどで、日本ではアーウィン種のアップルマンゴーが多く栽培されています。ちなみに、アーウィンはリンゴのような赤い皮ととろけるような食感、濃厚な甘さが特徴。カラパオはフィリピン、ナンドクマイはタイの代表種で、ともに黄色の外見とほどよい酸味が特徴です。

マンゴーには、体内でビタミンAに変わるカロテンが多く含まれており、細胞の老化を抑える抗酸化効果(美肌効果、がん予防効果など)が期待されています。加えて、ビタミンCや食物繊維、カリウムなども豊富です。ただし、ウルシ科の植物なので、ウルシアレルギーを持つ人が触れると、かゆみや発疹などの症状が出ることも。該当する方は注意してください。

<参考>

改訂新版 世界大百科事典|平凡社

みんなの趣味の園芸|NHK出版

からだにおいしいフルーツの便利帳|高橋書店

第2問「桜桃」の読み方は?

難読漢字クイズ <初夏の果物>

キュートな外見と鮮やかな赤色が特徴で、宝石のルビーにたとえられることもあります。生産量がいちばん多いのは山形県で、栽培されている品種も多彩。佐藤錦、大将錦、紅秀峰といえば……。もうわかりますよね?

第2問の答え

難読漢字クイズ <初夏の果物>

答えは「さくらんぼ」です。

さくらんぼは、バラ科サクラ属の果樹です。名前に「さくら」が入っていることから、日本原産だと思われがちですが、日本に伝来したのは明治時代のこと。原産地はアジア西部だとされており、西アジアと東ヨーロッパにまたがるトルコは、現在も世界有数の生産地となっています。

桜桃の由来は明確になっていませんが、昔は果実全般を「桃」と呼んでおり、「桜になる果実」の意味でそう呼ばれるようになったという説が一般的です。その後、桜桃は果実を含む樹全体のことを指す言葉となり、果実のみを指す場合は「さくらんぼ」が使われるようになったとか。ちなみにさくらんぼは、桜の実を指す「桜の坊(=桜の子)」が変化した言葉だとされています。

世界には、1,000種以上のさくらんぼがあるといわれますが、日本で栽培されている品種は約30種類。さくらんぼの王様と呼ばれる佐藤錦や、明治初期にアメリカから輸入された高砂、ヨーロッパ原産で古い歴史を持つナポレオンなどは、その代表格といえるでしょう。

かわいらしい見た目と、甘酸っぱい味わいがさくらんぼの特徴ですが、あの小さな粒にはビタミン類(ビタミンA・C・E)や葉酸、鉄分、カリウムなどがバランスよく含まれており、疲労回復や美肌効果、高血圧の予防に効果があるとされています。購入の際は、皮にハリと光沢があり、黒ずみのないものを選ぶのがポイントだそうですよ。

<参考>

日本大百科全書(ニッポニカ)|小学館

さくらんぼの話のタネ|山形県

からだにおいしいフルーツの便利帳|高橋書店

第3問「茘枝」の読み方は?

難読漢字クイズ <初夏の果物>

外見からは想像もつかないような、甘い香りとジューシーな味わいが特徴で、「ディタ」や「パライソ」といったリキュールの原料にも使われています。中国随一の美女を虜にした果物といえば、アレしかありませんよね!

第3問の答え

難読漢字クイズ <初夏の果物>

答えは「ライチ」です。

ライチはムクロジ科レイシ属の果物で、中国語の「茘枝(リーチー)」という名前から、レイシとも呼ばれます。中国では紀元前から栽培されており、漢の時代には皇帝への貢物になるなど、宮廷でも珍重されていました。

世界三大美女に数えられる楊貴妃もライチが大好物で、「唐の皇帝・玄宗は楊貴妃のために、8日8晩かけて華南から長安の都までライチを運ばせた」という逸話が残っているほどです。当時、中国南部でしか作られていなかったとはいえ、その道のりは1,000km以上。ライチへの愛情(あるいは楊貴妃への愛情)の深さがうかがえますよね。

直径3〜4cmほどの果実は、ごつごつしたうろこ状の果皮に覆われていますが、果肉は美しい白色半透明。みずみずしくなめらかで、甘くさっぱりとした味わいが特徴です。また、ライチにはビタミンCや葉酸のほか、カリウム、銅などのミネラル類が豊富に含まれており、抗酸化作用や美肌効果、貧血の予防、かぜの予防など、さまざまな効果が期待されています。

国内では宮崎県、鹿児島県、沖縄県などで栽培されていますが、生産量は少なく、流通しているライチのほとんどが中国、台湾、ベトナムからの輸入品となっています。

<参考>

改訂新版 世界大百科事典|平凡社

普通貿易統計_品別国別表 輸入|財務省貿易統計

からだにおいしいフルーツの便利帳|高橋書店

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